諫早からV長崎移転へ 市長「新練習拠点、応募せず」 [長崎県]

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サッカーV・ファーレン長崎の親会社、ジャパネットホールディングス(佐世保市)が県内自治体に公募するチームの新たな練習拠点について、ホームのトランスコスモススタジアム長崎(トラスタ)や現在の練習拠点がある諫早市の宮本明雄市長は8日、応募しない方針を明言した。西日本新聞の取材に答えた。同社はホームを長崎市へ移転する計画も進めており、数年後には諫早市からV長崎の拠点が姿を消す見通しだ。

同市は2016年、V長崎が優先的に使用する天然芝のサッカー場(1面)などを5億3400万円かけて多良見町に整備。隣接するクラブハウスの建設費を補助し、土地も無償で貸している。

宮本市長によると、ジャパネット側からはV長崎のJ1昇格が決まった昨年末、練習用に計4面が使えるようグラウンド整備を求められた。市側は隣接する公園の一部を整備して1面分を確保、残りはホーム移転後のトラスタで対応する方針を提案した。いったんはこれで合意し、市は公園を使う競技団体と交渉を始めたが、今秋、同社側があらためて隣接した形での4面確保を求めてきたため「難しい」と断ったという。

ジャパネットが7日に始めた公募は、グラウンド5・5面とクラブハウス、選手寮などが整備可能な10ヘクタール程度の土地の無償貸与などが条件。宮本市長は「天然芝のサッカー場1面だけで年間2千万円近くの維持費がかかる。ホームが今後もあるならばともかく、これ以上の負担は市民の理解が得られない」と語った。

=2018/12/09付 西日本新聞朝刊=