福大、不適切入試を謝罪 医学部 岩手医、金沢医大も公表

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福岡大が医学部入試で現役生を優遇していた問題で、福大は8日に記者会見し、一般入試と推薦入試で高校の調査書評価の際に、現役と浪人生とで最大20点の差をつけていたことを明らかにした。副学長らが謝罪し、2019年度入試以降では取りやめると発表した。この日は岩手医科大、金沢医科大も、現役生や地元出身者への加点など不適切な運用があったと公表した。

記者会見で福大の黒瀬秀樹教学担当副学長は「受験生に大きな不安と混乱を与えたことをおわび申し上げます」と謝罪した。今月中に第三者を交えた調査委員会を設置して受験生への影響を調べ、18年度内に不合格者の救済も含めて結論を出したいとしている。

福大によると、医学部の一般入試は学科による1次試験(400点満点)の通過者に、小論文、調査書、面接の2次試験(50点満点)を実施。高校時代の成績などが記載された調査書の配点を現役生は最高20点、1浪は最高10点、2浪以上は0点としており、現役生に近いほど加点される仕組みになっていた。

このほか、現役生と1浪が対象の推薦入試でも現役生の調査書は10点、1浪は5点とし、一律で差をつけていた。

これらは10年度入試から行われていたが、今年11月に実施した19年度推薦入試から廃止したという。福大は、調査書の配点に差をつけていたことについては「調査書にある評定平均値は高校在学時の学力の資料。卒業から時間がたつほどに信用性、有効性が低くなると判断した」と説明した。さらに「大学の基準によって判断しており、不当ではないと考えていた」と弁明した。

東京医科大に端を発した不正入試問題を受け、文部科学省が今夏以降、医学部医学科がある全81大学に調査した際に、福大の措置が「不適切な可能性がある」と指摘を受け、学内委員会による検証で「不適切」と認定したという。一方、女子を差別したり、卒業生の親族を優遇したりはしておらず、金銭を伴う合否操作なども行っていないことから「不正には当たらない」と判断したという。

=2018/12/09付 西日本新聞朝刊=