「真綿の良さ広めたい」 川俣・デザイナー高橋さん、公募展最高賞

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 川俣町のニットブランド「ANIT(ラニット)」代表でデザイナーの高橋彩水さんは、真綿の新たな可能性を追求する公募展「真綿のヴィジュアル・アート」(日本真綿協会主催)のウエア部門で最高賞を受賞した。

 高橋さんは「真綿に触れる機会を増やしていきたい」とニットを通した真綿の普及活動に意欲を見せている。

 公募展は、真綿をアートの材料として捉え、真綿の新たな可能性を見いだすとともに、多くの人に真綿に親しんでもらおうと開催されている。

 高橋さんは3度目の出品で初めて最高賞を受賞した。高橋さんの作品は、和装の中綿などに使われる真綿をあえて洋装に取り入れ、真綿特有のふんわりとした軽さや温かさが前面に出るように意識して仕上げた。さらに織物の「モヘア」を織り交ぜることで、より温かさを感じられるようになったという。高橋さんは「素材の良さを生かせた」と胸を張る。

 高橋さんは伊達市保原町で生産される川俣町産蚕を原料にした希少な「入金真綿」を使ったニット製品づくりも進めている。市販の真綿を使った今回の作品は、その試金石になる。高橋さんは「(入金真綿を)デザインに落とし込んで形にし、真綿の良さを広められれば」と熱っぽく語った。