妨害禁止の慰安婦映画、混乱なく上映 横須賀

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 元慰安婦を追ったドキュメンタリー映画「沈黙-立ち上がる慰安婦」の上映会が8日、横須賀市西逸見町1丁目の市生涯学習センターで開かれた。右翼団体が各地で上映妨害を繰り返しており、横浜地裁が横浜市内の右翼団体に対して、この日の妨害禁止を命じる仮処分決定を出していた。市民有志らが警戒する中、上映会は混乱なく終了。朴壽南(パク・スナム)監督は「ここ数日、生きた心地がしなかったが、多くの日本の方が集まってくださり希望になった」と話した。

 会場には、市民有志約90人のほか弁護士5人、神奈川県警の120人が集まり、警戒した。右翼団体は姿を現さず、一時は中止が検討された監督のトークショーも無事行われた。主催者の男性は「排外主義が吹き荒れ、日本人がどう向き合うかという時代に入った気がする。ここで負けてはいけない」と述べた。

 作品は、2017年制作。李玉先(イ・オクソン)さんなど元慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちが、「法的責任は解決済み」とする日本政府に謝罪と補償を求めた1990年代の闘いを描く。10月に茅ケ崎、11月に横浜で開かれた上映会では、複数の右翼団体が上映を妨害していた。

トークショーで話す朴監督 =横須賀市