9日告示、16日投開票の逗子市長選の立候補予定者による公開討論会が8日、古民家100sai(神奈川県逗子市久木3丁目)で開かれた。新人で工務店会長の桐ケ谷覚(69)と現職で4期目を目指す平井竜一(52)=出馬表明順=の2氏が教育や子育て施策を巡り主張を交わした。
桐ケ谷氏は、市の財政対策で子育て事業が削減されたことに「少人数指導教員などを切ったままでは教育環境が整わない。早急に復活すべき」と主張。その上で「自分の考えを相手に伝え、能動的に行動できる大人になるため、どう教育環境を整えるかが重要」と述べた。
教育を巡る市の課題については「いま学校でどのような教育をしているかなど、しっかり現場を見て考えていきたい」とした。
平井氏は障害のある子どもを支援するセンター実現など「教育、子育てに力を入れ、全国に見劣りしない水準にした」と強調。「財政は上向いており、余力を蓄えていく。どの事業を優先し戻すかは市民の声を受け止め判断する」とした。
目指す教育の形は「行政だけでなく地域や学校と一緒に子どもたちの学びを支える。一人一人の個性を伸ばす、逗子ならではの教育を実現したい」と訴えた。
市民有志の主催で約50人が参加した。