<ベガルタ>3戦連続弾のラッキーボーイ ジャーメインに勢い

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最終調整で軽くランニングするジャーメイン(中央)。左は奥埜、右は菅井

 一発勝負の天皇杯は、ラッキーボーイが現れたチームが強い。ジャーメインは4回戦から3試合連続ゴール中。準決勝の山形戦は全3得点に絡み、ルーキーの勢いは増すばかりだ。

 チーム初の決勝進出を決めた山形戦では1ゴール2アシスト。豪快なボレーシュートで先制点を奪い、前線での巧みな位置取りで仲間の得点を引き出した。「常にシュートを狙い相手に脅威を与えたい」。堂々と語る姿も様になってきた。

 右寄りのペナルティーエリア付近でボールを持てば得意の形になる。DFを背負った状態からゴール方向に反転し、利き足の左でシュートを放つ。ドリブルで加速し、ファウルを誘ってPKも獲得できる。日々の居残り練習で「余裕を持って周りを見られるようになり、ゴール前でアイデアを出せるようになった」と手応えは十分だ。

 準決勝までの相手はJ2勢やJ3勢、J1の残留争いに巻き込まれたチームと格下ばかりだった。浦和で対峙(たいじ)する可能性がある左センターバックは日本代表の槙野。個のレベルはこれまでの相手を上回るだけに、打ち破るには波に乗る23歳の勢いが欠かせない。

 「ここまで来たら、タイトルを狙う」。結果を出し、あふれる自信をぶつける。渡辺監督も「最後に(名前のジャーメイン)良が『優』になればいいかな」とユーモアを交えて託した。(佐藤夏樹)