一般家庭なぜ標的に 富山住宅発砲、10日で1週間

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 富山市犬島の住宅に銃弾のようなものが撃ち込まれた事件は、10日に発生から1週間を迎える。6月の奥田交番襲撃事件に続く銃器を使った凶行。今回狙われたのは一般家庭の住宅で、住人は襲われる心当たりはないと話す。逃走した容疑者は捕まっておらず、犯行の理由は分からないままで、住人や付近住民の不安は続く。県警は容疑者を割り出すため、使用された銃器や足取りの特定を進めている。

 県警によると事件は3日午後10時50分ごろ、富山市犬島5丁目で発生。住人が「パン」という音を複数回聞き、窓ガラスが割れた。室内に銃弾のような金属片が落ちていたため110番。家族3人にけがはなかった。県警は何者かが発砲して逃げたとみて、銃刀法違反のほか殺人未遂容疑も視野に捜査している。

 これまでに室内と外壁から計3個の金属片が見つかっている。被害宅の住人や付近住民は、発砲音の前後にバイクのエンジン音がしたと話しており、県警は容疑者がバイクに乗っていた可能性があるとみている。

 住人や近くの住民は事件の1週間前にも銃声のような音を聞いており、容疑者が日を変えて複数回、被害者宅を狙った可能性がある。

 銃器を使った犯罪で関与が疑われるのは暴力団だが、捜査関係者によると、住人は暴力団とは無関係。住人の会社員男性も「他人に恨まれる覚えはなく、なぜ狙われたのか分からない」と話す。

 県警は周辺の防犯カメラの確認や解析のほか、銃器の特定に向けて金属片などの鑑定を進めており、引き続き住民からも事情を聴く。

 標的となった家は、閑静な住宅街にある。約2・5キロ離れた奥田交番では、奪われた警察官の拳銃で撃たれるなどして2人が亡くなる事件が半年足らず前に起きている。

 被害宅近くに住む男性(38)は「アメリカみたいな銃社会になってしまったのか。しっかり取り締まってほしい」と話す。近くの40代女性は、子どもが通う小学校で集団下校が続くなど落ち着かない状態だとし「とにかく早く犯人が捕まってほしい」と願う。

 捜査幹部は「県民の不安を払拭(ふっしょく)するためにも一刻も早く事件を解決したい」と話した。