不適切入試疑いで学長ら陳謝 岩手医大「指摘真摯に」

©株式会社岩手日報社

入試を不適切とする文部科学省の指摘を受け、記者会見で陳謝する(右から)祖父江憲治学長、佐藤洋一医学部長、小林誠一郎副学長=8日、盛岡市中央通

 岩手医大(小川彰理事長)は8日、盛岡市中央通の同大施設で記者会見し、2018年実施の医学部一般入試で、不合格者より総合評価が低い受験生1人を追加合格とし、文部科学省から不適切な疑いがあると指摘されたと公表した。同大は意図的な合否判定を否定しているが、裏付けとなる記録が残っていなかった。同大は「指摘を真摯(しんし)に受け止めたい」とし、不合格者の救済が必要か検討する。

 同大によると、18年1月の一般入試では、不合格とした8人より評価が低い1人を合格にした。文科省の調査に対し、同大は8人が入学辞退や保留した可能性を指摘したが、連絡を取った記録を残していなかった。追加合格者の決定は学長らに一任されていた。

 佐藤洋一医学部長は「原則として評価が上位の受験生から追加合格の連絡をしている」とし、同窓生や関係者の親族など特定の受験生を意図的に合格させたことを否定。「何ら不都合はないと考えていたが、連絡記録の不備から文科省への説明ができなかった。今回の指摘を真摯に受け止めたい」と述べた。