デスク日誌(12/9):造反有理

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 日々紙面を眺めると、米中の貿易摩擦がかまびすしい。二つの大国のいさかいは世界の政治・経済に甚大な影響を及ぼすわけで、当然耳目を集める。

 モノやカネのやりとりに関する障壁を取り除く、世界的な自由貿易の基調に対して、自国の産業保護を第一に掲げる米国のトランプ大統領の登場は衝撃だった。

 「造反有理」という言葉がある。反逆には道理があるという意味だ。国際協調にあらがうトランプさんの行動を見聞きして、この言葉を思い浮かべた。くしくも造反有理は、中国の文化大革命で盛んに叫ばれた。

 安価な海外製品が席巻し自国の産業が壊滅しては元も子もない。トランプさんのやり方は乱暴な面もあるが理がないわけではない。

 しがない中間管理職が会社に造反しても「はいはい」でおしまいだが、超大国の大統領が牙をむくと世界が震え上がる。

 とはいえ、保護主義的な圧力に、日本も東北もあたふたしてはいられない。高い品質や革新的技術は普遍的に評価を得る。農業、工業を問わず、市場にインパクトを与えるような建設的な「造反」が必要だ。 (整理部次長 山内一也)