【初心者必読】ヌックヌクの「カイロ」貼り方講座。貼る位置しだいで暖かさも倍増?! 冬キャンの心強い味方、カイロ。何の気なしに使っている人も多いでしょうが、じつは貼る位置によってかなり体感温度が違ってくるんです。ベストな定位置を覚えておきましょう。さらに、レトロな雰囲気たっぷりのカイロや、マルチに使えるタイプもご紹介します!

※カイロは各メーカーの使用上の注意にならって正しくお使いください。少しでも異変を感じたらすみやかに医師に相談してください。

カイロの正しい使い方を知っていますか?

冬キャンプに役立つカイロ。何となく使っているという人も多いと思いますが、選び方と使い方次第で暖まり方に大きな差が生まれるのです。

キャンプに断然おすすめなのは「貼るカイロ」。持つタイプと違って両手がフリーになるので作業しやすいのはもちろん、これを然るべき場所に効果的に貼ることで、全身が暖かくヌクヌク過ごせるんです!

それではさっそく、効果の高い「貼る位置」から見ていきましょう!

カイロを貼るべき場所、ベスト5

貼るカイロは「ツボ」のある場所にあてるのが正解です。効率よくカラダを温めるには、この5つのツボをおさえておくといいでしょう。

大椎(首下のツボ)

全身で暖かさを感じるには、体中の血のめぐりを良くする必要があります。指先だけをひたすら温めるより、太い血管がある首をカバーした方が効果的というわけです。

首を前に曲げたとき、首と背中のあいだに骨が飛び出しているところがあります。ここは「大椎(だいつい)」という全身を温めてくれるツボで、カイロを貼る場所として理想的です。

風門(背中のツボ)

左右の肩甲骨の間にある「風門(ふうもん)」のツボ。風邪が侵入するともいわれているここにカイロを貼ることで、体調不良を予防できるという説もあります。

また、寒さで筋肉が凝り固まらないよう肩から背中にかけての大きな筋肉「僧帽(そうぼう)筋」を温めるのも効果的です。

気海(お腹のツボ)

お腹まわりに貼るなら、おへそより指二本分下にある「気海(きかい)」というツボを覚えておきましょう。

ここを温めるのはとても効果的で、コンディションが安定し元気に過ごせる魔法のツボともいわれています。

命門、腎兪(腰のツボ)

冬にローチェアに座るとスースー冷気がツラいもの。そんな時は、おへその真裏ににある「命門(めいもん)」というツボと、そこから指二本分外側にある「腎兪(じんゆ)」というツボをカバーすると、腰全体が温まります。

太谿(足のツボ)

ブーツを履いていても強烈な冷気を感じる時は、やはり太い血管が通っているくるぶし周辺を温めます。

アキレス腱との間のくぼみににある「太谿(たいけい)」という、冷えに良いとされているツボもおさえておきたいですね。

カイロ「これやっちゃダメ」

貼る場所をおさえたところで、間違った貼り方をしてしまえば元も子もありません。カイロの大敵は「低温やけど」。知らぬ間にこんなミス、やらかしてませんか?

肌に直接貼るのはNG

必ず肌着越しに貼るようにしましょう。直接貼ると低温やけどを引き起こす可能性があります。自覚症状を伴わない場合もあるので注意が必要です。

たとえ肌着越しでも、熱すぎると感じたらすぐにカイロを外すようにしましょう。

貼りっぱなしはNG

1カ所に長時間カイロをあて続けるのはよくありません。あてる場所は時おり変更しましょう。

就寝時には貼ったまま眠りたいところですが、これも低温やけどを引き起こすおそれがあります。はがしてから寝るようにしてください。

カイロって意外にいろんな種類がある

アウトドアで使われるカイロって、じつはいろんな種類があるんです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①総合力で勝る「使い捨てカイロ」

貼らないタイプの使い捨てカイロには温度が高い屋外用があり、持続時間も約10~20時間と長くアウトドア向きと言えます。

あとはやっぱり値段が魅力的。一個平均30円前後と安価な点も助かりますね。

②ギアをいじる喜び「オイル式カイロ」

繰り返し使えるエコなカイロとして、愛用しているキャンパーも多いオイル式カイロ。

なかでも有名なのが、レトロな雰囲気も素敵な「ハクキンカイロ」。公式サイトによると熱量は使い捨てカイロの13倍、さらに保温時間は24時間となっています!

使い捨てカイロより暖かく、持続時間も長いのが魅力ですが、貼るタイプのように狙った場所にあてるのはちょっと困難。固定するには「カイロベルト」を使用するといいでしょう。

オイル式の特徴として、ベンジンを注入してライターで火口をあぶるという儀式が必要です。この一連の作業を楽しめる人にはぴったりでしょう。

なお、キャンプ場での燃料の取り扱いには細心の注意をはらってください。

お次はレトロ感ムンムンのこのカイロ!

③じんわり暖まる「木炭式カイロ」

着火した木炭を専用ケースに入れるという、ちょっと珍しいカイロもあります。

炭火特有のじんわりとした暖かさが感じられます。特に焚き火好きの興味をそそりそうですが、持続時間はおよそ6時間程度とやや短め。

当然ながら着火作業に時間がかかるので、実用的というよりはむしろレトロな魅力のギアとして楽しむべきしょう。

④バッテリーにもなる「充電式カイロ」

USBケーブルで充電ができる電気式カイロ。スマホのバッテリーチャージャーとしても使えたり、オン・オフの切り替えや強弱モード搭載のものもあります。

本体価格は平均3,000~4,000円と高めですが、繰り返し使えることと利便性からすれば妥当かも知れません。

持続時間は4~8時間前後が多く、やはり使い捨てカイロには及ばないようです。

実用性か、雰囲気重視かで選ぶカイロが変わる

寒さの厳しい冬キャンプで使うなら、体を芯からすぐに温められる「使い捨てカイロ」が一番かもしれませんね。マルチな利便性なら「充電式」に分があるでしょう。

一方で、余裕をもってじっくり雰囲気も楽しみたいなら「オイル式」や「木炭式」が理想的です。何に重きを置くかを見極めて、カイロをチョイスしましょう!

湯たんぽもおすすめ

カイロ同様、昔ながらの冬の味方「湯たんぽ」。日常的にはもちろん、冬キャンでも使えるおすすめ湯たんぽはこちら!

Prepare Warmer For Winter Camping!

冬キャンのカイロ、どれがいい?

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