ロッテのバルガス&中日のロメロに期待大! Gビヤヌエバは…新助っ人の中南米WL成績は?

来季からNPBに加入するバルガス(左)、ビヤヌエバ(中央)、ロメロ【写真:Getty Images】

バルガスはドミニカ、プエルトリコの2か国でプレー

 2018年も残りわずか。プロ野球界もシーズンオフに入り、現在は来季に向けた助っ人外国人の補強や、日本人選手の契約更改などが球界の話題と中心となっている。すでに各球団で来季の新助っ人が続々と発表になっており、来季に向けて期待を膨らませているファンもいることだろう。

 オフシーズンの12月だが、新たに日本球界への参戦が決まりながら、現在もプレーを続けている選手たちもいる。その場は中南米で行われているウインターリーグだ。ドミニカ、メキシコ、プエルトリコ、ベネズエラで開催されており、この4か国それぞれのウインターリーグ優勝チームに、キューバリーグの優勝チームを加えた5チームでカリビアンシリーズが行われる。

 ウインターリーグはメジャー球団に所属する若手や、その国々の出身選手が参加する。現役バリバリのメジャーリーガーが参戦することもあって、決してレベルが低いわけではない。日本の選手が派遣されて参戦することも珍しくなく、今年もプエルトリコのウインターリーグにはソフトバンクの高橋純平投手や真砂勇介外野手、周東佑京外野手が参加。メキシコリーグにはDeNAの乙坂智外野手が参加していた。

 今オフのウインターリーグには、来季のNPB球団の新戦力として決まっている選手も参加している。その中でも、結果を残しているのが、ロッテへの加入が決まっているケニス・バルガス内野手、そして、中日に加わるエンニー・ロメロ投手だ。

 ツインズ傘下に在籍していたバルガスはメジャー35本塁打の大砲候補。このオフはまずドミニカのアグイラスで21試合に出場し、現在は、母国プエルトリコのマヤグエスでプレー。プエルトリコでは19試合で打率.375、2本塁打12打点と好成績を収め、来季に期待を抱かせる成績となっている。

 ロメロは今季ナショナルズ、パイレーツ、ロイヤルズと3球団を渡り歩いた剛腕左腕。最速164キロを誇り、メジャー通算137試合の登板実績を持つ。現在、ドミニカのレオネスに在籍し、10試合に登板。うち9試合で先発し2勝0敗、防御率1.09という圧巻の成績を残し、平均1イニング1三振と高い三振奪取率を記録している。

 巨人が獲得したクリスチャン・ビヤヌエバ内野手は今季パドレスで20本塁打を放った長距離砲。シーズン終盤に怪我で離脱していたこともあり、オフには母国メキシコのウインターリーグでヤキスに在籍し、19試合に出場。打率は.227と奮わなかったものの、3本塁打11打点の成績を残した。出場は11月いっぱいとなり、12月に入ってからは試合には出場していない。

 各国のウインターリーグでは、かつて日本球界でプレーした選手たちも数多くプレーしている。参考までに今季までNPBでプレーしていた元阪神のウィリン・ロサリオ内野手と、元楽天のジャフェット・アマダー内野手の成績を紹介しておくと、ロサリオはバルガス、ロメロのプレーしたドミニカ・ウインターリーグでプレーしており、現在21試合で打率.266、1本塁打8打点。アマダーはビヤヌエバと同じメキシコでプレーし、23試合で打率.300、6本塁打23打点と大活躍している。

ロッテ ケニス・バルガス内野手
ドミニカ(アグイラス)
21試合77打数21安打0本塁打11打点 10四球26三振 .273
プエルトリコ(マヤグエス)
19試合56打数21安打2本塁打12打点 15四球12三振 .375

中日 エンニー・ロメロ投手
ドミニカ(レオネス)
10試合(9先発)2勝0敗0セーブ 49.2回49三振14四球 1.09

巨人 クリスチャン・ビヤヌエバ内野手
メキシコ(ヤキス)
19試合66打数15安打3本塁打11打点 13三振15四球 .227
(出場は11月いっぱいまで)

ウィリン・ロサリオ(ドミニカ)
21試合79打数21安打1本塁打8打点 打率.266

ジャフェット・アマダー(メキシコ)
23試合90打数27安打6本塁打23打点 打率.300(Full-Count編集部)

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