就活の最後の締めはしっかりと!内定者懇親会のマナーとは

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内定が出て、ほっと一息ついている方も多いのではないでしょうか。でも、気が緩むのはまだ早いです。秋期を中心として、多くの企業が開いている内定者懇親会の実態と、参加する際に気を付けるべきマナーをご紹介します。

就活における内定者懇親会の目的とは

企業が内定者懇親会を行う目的には、大きく2つの内容があります。

(1)内定者の囲い込み

近年、通年採用を行い、秋冬でも新卒採用の募集をする企業が増えてきました。これに伴い、一度は内定を承諾したものの夏休みなどを機に内定辞退を行う学生も増加。このような事態を食い止めるために、多くの企業では内定者懇親会や内定式を実施し、学生の状況把握や企業の魅力訴求を改めて行っています。その形態はさまざまで、人事や先輩社員との食事会、社内イベントへの参加、式典への参加など多岐に渡ります。いずれも会社との接点を深め、また内定者同士の顔合わせや絆を醸成することが目的です。

(2)入社前のスキル向上

主に秋~春にかけ実施されるイベントでは、研修が目的であることも多いです。時間を守る意識や報告・連絡・相談など社会人としてのマナーを身につけるセミナーや、入社後のキャリアプランや目的意識を固めるワークショップ、また業界ごとに必要なIT・不動産知識などを学ぶ研修も存在します。入社時になるべく即戦力となってもらうことが目的と言えるでしょう。

基本的に、内定者懇親会への参加は必須です。とはいえ、冠婚葬祭や学業などやむを得ない事情がある場合はこの限りではありませんので、人事に相談してみてください。また、企業によっては内定者向けイベントを複数回開催し、内定式は参加必須だが社内運動会は可能であれば来てほしいなど、拘束力に差があるケースもありますので、都合が合わない場合は一度確認しましょう。

また、いずれの場合も、内定者イベントへの参加態度で内定取り消しをされるケースはほとんどありません。但し、社員の注意を無視する、内定者同士で盛り上がり羽目を外しすぎる、暴言を吐くなど明らかに社会人として不適合な態度を取った場合はその保証はありません。あくまでも社会人としてのマナーを意識し参加しましょう。

▽内定者懇親会に関するクチコミはこちら
内定者懇親会のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

出典:fotolia

就活生なら知っておきたい!内定者懇親会でのマナー【飲食編】

内定者懇親会においては、食事やアルコールが出るケースも多いです。また、参加者も内定者や、これまで何度も会ってきた人事のみならず、先輩社員や時には役職者が同席することも。社会人としての適切なマナーとして、以下のようなことに注意すると良いでしょう。

ケース1.懇親会場

主に内定式などで行われることが多いです。大広間に内定者や先輩社員が多数参加し、立食バイキング形式でアルコールや食事が並びます。自由歓談の時間中に、お皿とグラスを持って、自分から飲み物・食べ物を取りに行く形になります。

▽こんな所に注意!
  • 役職者が参加していることが多いです。面接ほどかしこまる必要はありませんが、偉い方にいきなり話しかけられる可能性もあるため、その心構えをしておきましょう。大学名・サークル・特技などの簡単な自己紹介を用意しておくと安心です。
  • バイキングが中心となるため、場合によっては手持ち無沙汰となることも。内定者の友人1~2名程度と連れ立って食事を取りに行き、食べるのが安心です。内定者側から先輩社員に話しかける必要はありませんが、内定者同士で盛り上がりすぎると社員から話しかけづらいため、周囲の様子に気を配りながら食事をしましょう。

ケース2.居酒屋

内定者中心に少人数で開かれることが多いです。内定者と、人事・先輩社員1~2名程度で開催されるケースが多く、場が比較的和やかなのが特徴です。

▽こんな所に注意!
  • 社員が話を引き出してくれることが多く、比較的リラックスしてのぞめるでしょう。しかし飲みすぎ、学生ノリでの盛り上がりはNG。また、逆に食べるのに集中しすぎ、誰とも話さないのもNGです。野菜などをあからさまに避ける、口にものが入った状態で喋るといった子どもっぽい言動もやめましょう。

就活生なら知っておきたい!内定者懇親会でのマナー【会話編】

内定後、何を話せば良いか分からないという方も多いでしょう。基本的には先輩社員から話を振ってくれるケースがほとんどですが、悪印象を与えず、更にプラスの印象を持ってもらう会話のテクニックをご紹介します。

守りたい最低限のマナー

  • 先輩社員には必ず敬語を使う
  • ハキハキと喋る
  • 自分ばかり話しすぎる、また全く話さないということは避ける
  • 内定者同士で盛り上がりすぎて、大きな声を出さない

更に好印象を与えるテクニック

  • 自己紹介を求められるケースが多いので、簡単なプロフィールを用意しておきましょう。また、面接中とは異なり、内定後というやや砕けた場になります。特に少人数の懇親会では、学校名や専攻に加え「趣味は映画で、○○監督の作品が好きです」「サッカーを○年間やっています」など、プライベートの内容を多めに話すと先輩も話を膨らませやすいでしょう。
  • 先輩社員への質問項目をいくつか用意しましょう。「1年目に一番苦労したことは何ですか?」「入社前に準備しておいた方がいいことはありますか?」など、今の自分に近い質問をすると、入社前後のイメージが湧きやすいです。また、より詳しい部門や仕事の話を聞くのも良いでしょう。積極的な姿勢は評価されることが多いです。

就活生なら知っておきたい!内定者懇親会で社員に悪印象を与えない方法

では、内定者懇親会において、どのような行動が社員に悪印象を与えるのでしょうか?先輩が「こんな後輩は欲しくない」と思ういくつかの例をご紹介します。

先輩社員に悪印象を与えてしまう行動

  • 連絡なしに遅刻・欠席をする
  • お酒に酔いすぎて、絡んでくる
  • 給与や待遇など、ポジティブではない質問ばかりしてくる
  • 大皿料理に全く手を付けないなど、過度な潔癖症や偏食

特に「連絡なしの遅刻・欠席」は、一部の学生に見られます。内定を得るまでは社員の顔色をうかがうものの、内定をもらったら態度が一変し「他にも内定があるし、連絡しなくても良い」という行動は社会人として望ましくありません。実は他社を受験中で顔を出しにくいといったケースも多いでしょうが、きちんと人事には遅刻・欠席の連絡を入れましょう。

また、学生に多いのが、待遇や福利厚生などの質問ばかりするケース。本来、待遇や福利厚生といった『権利』は、働いて企業に利益を与えるという『義務』を果たして初めて得られるもの。その企業は自分にとってどんなメリットがあるのか把握することは重要ですが、質問がそれのみというのは謙虚さや社会人としての自覚が足りないと見られてしまう可能性があるので、要注意です。

就活生なら知っておきたい!内定者懇親会で好印象を与える方法

逆に、内定者懇親会で社員に好印象を与えると、実はメリットがある場合も。例えば4月入社後の配属部門は、懇親会の段階では決まっていないケースも多いのですが、社員からの評価が高い場合、希望の部門への推薦がもらえる可能性があります。中には、役職者からのお墨付きを得て、幹部候補生ルートに乗れたという人もいます。

このように内定後の行動で配属部署を左右されるのはレアケースではありますが、4月以降お世話になる先輩達に好印象を与えることで、入社後の先輩との関係性を良好にすることが可能です。もう内定はもらったとあぐらをかかずに、ぜひ好印象を与える行動を心掛けましょう。

先輩社員に好印象を与える行動

  • 内定者懇親会後に、人事担当者やお世話になった先輩にメールを送る
  • 希望の配属部門の社員に「この部門で働きたい」という熱意をその場で直接伝える
  • 入社前までにどんな勉強をすべきか、どんな本を読むと良いかを先輩社員に尋ねる
  • 配属部署が決まっている場合は、部門の上司に「4月からよろしくお願いします」といったメールを送る

就活の締めである内定者懇親会はマナーに気を付けてのぞもう!

内定者懇親会は就活の締めです。内定が出たと気を緩めず、マナーに気を付けて参加しましょう。会話や行動によっては、悪印象を回避するだけでなく好印象を与えることも可能です。4月以降の働きやすさを左右する場と考えて、積極的にのぞみましょう。

著者:おくいはつね