【沖縄のレアなお土産に】久高島イラブー「海蛇の粉」を買って食べてみた

沖縄から久高島(くだかじま)へ向かうフェリーの待合所売店で、何とも気になるものを見つけました。その名も「海蛇の粉」。いわゆる滋養強壮的な食材のようですが、それにしてはパッケージが可愛い。かなり心惹かれながらも1箱30gで2,160円(税込)というお値段にひるみ、このときは買わずに、後で後悔することになるのです・・・。

そもそも久高島とは?

久高島は、沖縄本島の南城市安座真からフェリーで約25分、高速船で約15分の離島。神秘的な聖域や神事があることで知られ、神の島と呼ばれています。

結局もう一度買いに行った

その後久高島で海蛇の燻製小屋を見学したり、沖縄本島のイベントで「海蛇の粉を3食料理に入れて食べている」という恐ろしく肌艶のいい人に出会ったりしたことから、結局筆者は次の日にもう一度フェリー乗り場に赴きます。

安座真船待合所の売店には、本物の「久高島イラブー(海蛇)」の燻製も。よく見ると、お顔もしっかりとついています。とぐろを巻いているような形状は持ち運びやすくするためなのだとか。そういえば久高島の燻製小屋では、杖のようにまっすぐで長いイラブーも見かけました。あの長さはたしかに持ち帰りにくい・・・。

琉球王国の時代には、最高級食材として国王に献上もされていたそう。ただこの形状を調理するのは、筆者にはちょっと荷が重い。やはり粉末バージョンにしようと思いました。

瓶詰めになっている別の商品も。こちらの方は100g 2,600円、50g 1600円と少しお安くなります。

かなり迷いましたが、パッケージの可愛さと、島の方が久高島のイラブーを素手で大切につかまえて作られる、というこちらの粉末を買うことに。

「イラブー(海蛇)」は、久高島では今でも神聖な生き物、神様からの贈り物とされています。元気がほしいとき、疲れたとき、季節の変わり目の体調が落ちているときなどに、命をいただく感謝とともに大事に食べられるものなんだそうです。

売店の一角には、港の見えるイートインスペースもあります。

早速「海蛇の粉(久高島イラブー)」を実食!

箱を開けると、高級感あふれる金色のパッケージが現れます。中身は、ちょっとしっとりした茶色の粉。かつお粉のような香りがします。

絵葉書や説明書も同梱されています。気の遠くなるような工程を経て我が家のキッチンにたどり着いた海蛇の粉に、改めて敬意を抱きます。

醤油ラーメン 海蛇の粉トッピング

手始めに醤油ラーメンにふりかけてみました。思ったよりずっと食べやすく、だしが濃くなった!という印象。これはおすすめ。

豚汁 海蛇の粉トッピング

今度は豚汁に。こちらも醤油ラーメン同様、野趣あふれるだしの風味がします。

焼うどん 海蛇の粉トッピング

焼うどんにトッピング。イラブーの存在感強し。おいしいのですが、味の濃いものの方が相乗効果があるような気がしました。

スープの素として

ここで説明書にある「おすすめの使い方」である煎じたスープに挑戦。水と海蛇の粉を弱火でコトコト30〜40分煎じていただきます。少し塩を入れてそのままいただいたり、味噌汁や鍋の出汁、雑炊や麺類のスープとしてもよいそうです。筆者はそのままいただきました。これは・・・想像以上にやさしい味わい。粉をそのままトッピングするより繊細な風味を楽しめました。

ちなみに、煎じたあとのだしがらはこんな感じ。こちらをさらに料理に使ってもよいそうです。

海蛇の粉入りハンバーグ

さらに、イラブー入りハンバーグも作ってみました。ちょっと粉を入れすぎて、かなり和風の味に。イラブーの威力を感じます。

話題性のあるレアなお土産に!

というわけで久高島のイラブーから作られた「海蛇の粉」。ちなみに海蛇の粉入りハンバーグはホームパーティーでふるまったのですが、話題性ばっちりでした。沖縄のレアなお土産として、一役買ってくれるかも。

今のところ効果のほどはよくわかりませんが、先日家族がみな風邪をひいたときに筆者だけ免れたのは、イラブーのおかげなのかもしれません。

久高島フェリー

https://kudakakaiun.jimdo.com

高速船 (所要時間 約15分) 大人 片道 760円 往復 1460円

フェリー (所要時間 約25分)大人 片道 670円 往復 1280円

安座真船待合所

沖縄県南城市知念安座真

098-948-1066

NPO法人久高島振興会

http://www.kudakajima.jp/index.html

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