ヤンキース マチャドに3億ドルを支払う意思はない模様

正遊撃手のディディ・グレゴリアスがトミー・ジョン手術を受け、来季の大部分を欠場する可能性があるヤンキースは、潤沢な資金力を誇ることから、マニー・マチャドの獲得レースにおける最有力候補の一つに挙げられている。ところが、ヤンキースはマチャド獲得に必要であると目されているだけの金額を、マチャド側に提示するつもりはないようだ。

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヤンキースはマチャドと面会する計画を立てているものの、マチャド側が希望していると報じられている総額3億ドル規模の大型契約をマチャドに対して提示するつもりはないという。また、ヘイマンはヤンキースがブライス・ハーパーとも面会する予定であることを伝えているが、マチャド同様に、ハーパーも総額3億ドルを超える大型契約を目指していることが報じられている。ただし、マチャドとハーパーに対して、両者の希望通りのオファーを提示する球団が現れるかどうかは定かではない。

ヤンキースはマチャドと長期大型契約を結ぶために必要な資金力を持ち、なおかつ直ちに遊撃手を必要としている数少ないチームの一つであり、マチャドがヤンキースと契約することを予想する声も少なくない。グレゴリアスはトミー・ジョン手術により、来季の大部分を欠場する可能性があり、また、来季終了後にフリーエージェントとなるため、グレゴリアスの存在がマチャド獲得の障壁とはならないからだ。ヘイマンはヤンキースが総額3億ドル規模のオファーを提示する可能性が低いことを踏まえ、フィリーズ、ホワイトソックス、そして今後獲得レースに参戦する可能性のある「ミステリー・チーム」をマチャド獲得レースの本命に挙げている。

ヘイマンはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンらを擁するヤンキースの外野手事情を踏まえ、ヤンキースのハーパー獲得に対しても否定的な立場を取っている。今オフ、ヤンキースはマリナーズとのトレードでジェームス・パクストンを獲得しているが、その後も先発投手の補強を最優先課題に挙げている。先発投手獲得が最優先である以上、マチャドやハーパーに大金を投じる可能性は低いと言えるのではないだろうか。

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