通算478セーブのスミスと通算2866安打のベインズが殿堂入り

日本時間12月10日、今オフのウィンター・ミーティングの会場であるラスベガスで「Today’s Game Era 委員会」によるアメリカ野球殿堂入り選考の投票が行われ、16人の選考委員から16票を獲得したリー・スミスと12票を獲得したハロルド・ベインズが、殿堂入り基準の得票率75%をクリアして殿堂入りを決めた。両者は、日本時間1月23日に発表されるアメリカ野球記者協会の投票による殿堂入り選手とともに、日本時間7月22日にクーパーズタウンで行われる殿堂入り式典に出席する予定となっている。

現在61歳のスミスは、1997年の現役引退時点で通算478セーブをマークし、マリアーノ・リベラとトレバー・ホフマンに抜かれるまで、メジャーリーグの通算セーブ記録を保持していた名クローザーである。オールスター・ゲームに7度選出され、最優秀救援投手賞を3度受賞。1991年に自己最多の47セーブをマークするなど、メジャー最多のセーブをマークしたシーズンが4度もあり、カブス、レッドソックス、カージナルス、ヤンキース、オリオールズ、エンゼルス、レッズ、エクスポズの8球団でプレイした18年の現役生活で、30セーブ以上を10度マークした。なお、殿堂入りの際にはカブスの帽子を選択する模様。「私は決して殿堂入りを諦めなかった」とスミスは嬉しそうに語った。

一方、現在59歳のベインズは1980年から2001年まで、22シーズンにわたってメジャーでプレイ。1977年のドラフトでホワイトソックスから全体1位指名を受け、現役生活の大半をホワイトソックスで過ごした。オールスター・ゲームに6度選出されたほか、通算では2866安打、384本塁打、1628打点をマーク。シーズンMVPの投票でトップ10にランクインしたことが2度ある。「素晴らしい栄誉だし、本当に恐縮しているよ」とベインズは自身の殿堂入りに驚いた様子だった。

その他の候補者では、マリナーズなどで監督を務めたルー・ピネラが11票を獲得したものの、殿堂入りには惜しくも届かず。アルバート・ベル、ジョー・カーター、ウィル・クラーク、オーレル・ハーシュハイザー、デービー・ジョンソン、チャーリー・マニュエル、ジョージ・スタインブレナーはいずれも5票以下に終わった。

© MLB Advanced Media, LP.