斎藤宗次郎、郷土に足跡 内村鑑三に師事、花巻で企画展

©株式会社岩手日報社

斎藤宗次郎の生涯に理解を深める来場者

 花巻市高松の市博物館(高橋信雄館長)で8日、無教会派のキリスト教徒内村鑑三(1861~1930年)の弟子となり、信仰を貫いた同市出身の斎藤宗次郎(1877~1968年)の展覧会が開幕した。同市での約50年間の足跡を宗次郎の日記などで紹介。日記など約500点を市に寄贈した同志社女子大の児玉実英・元学長(85)=京都市=が「祖父宗次郎の思い出」と題して来場者約50人に講演し、宗次郎の人柄を伝えた。

 寄贈された日記の一部や自叙伝、パネルなど約200点で、家族との絆や内村鑑三との出会い、教員としての活動などを紹介。多彩な交流も展示し、詩人で童話作家の宮沢賢治(1896~1933年)から「永訣の朝」の評価を頼まれた様子や、画家萬鉄五郎(1885~1927年)のアトリエを訪れ「印象派画家のアトリエは流石(さすが)気分の異(ことな)れるものあるを感ず」と記した内容も観覧できる。

 展覧会は花巻市、同市教委主催で、市内の博物館や美術館などで今月開幕した五つの共同企画展の一つ。来年1月27日まで。12月28日~1月1日休館。午前8時半~午後4時半。入館料は小中学生150円、高校生と学生250円、一般350円。問い合わせは同博物館(0198・32・1030)へ。