写真でチェック!ホンダ 新型NSX(2019年モデル)はどこが進化したのか!?

ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール

NSXは“元祖”和製スーパーカー

世界にはいわゆる“スーパーカー”と言われるスポーツモデルは数多くありますが、現在販売されている国産スーパースポーツは日産 GT-Rとホンダ NSXしかありません。

初代ホンダ NSXは、1990年に“国産唯一のスーパーカー”として登場し、オールアルミ製モノコックや軽量なV6 VTECターボエンジン、ロボットによる大量生産ではない手作業での生産などが大きな話題となり、子供から大人まで憧れる存在でした。

ホンダ NSX(2019年モデル) ボディカラー:サーマルオレンジ・パール(新色)

そして、初代登場から26年の時を経て、3.5リッターV6ターボエンジン+モーターというハイブリッドスポーツとして2代目NSXが誕生。さらに2018年10月、改良モデルとなる2019年モデルを発表(発売は2019年5月から)し、各方面から多くの注目を集めています。

今回はそんな和製スパースポーツカーであるホンダ 新型NSXのメカニズムや内外装のデザインを、オートックワン独自の画像も交え、今一度振り返ってみたいと思います。

制御系を見直し本質で勝負できるクルマへ

ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール
ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール

最高出力507ps、最大トルク56.1kgmを発生する3.5リッターV6ツインターボエンジンに、合計3基(フロント2基リア1基)のモーターを組み合わせたシステム構成に大きな変更はありませんが、走行シーンに応じてクルマの特性を変更するこのできるインテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の制御を最適化。

アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御をさらに熟成されています。

エンジンとモーターを合わせたシステム最高出力は581psと、世界の名だたるスーパースポーツに比べやや非力とも言われることもあります。ですが、後述するサスペンションの熟成に加え、制御系の見直しを行ったことにより、初代NSXがそうであったように、力ではなく高い運動性能で勝負するスポーツカーとして、より“らしくなった”と言えるでしょう。

剛性アップでシッカリ感の増したサスペンション

ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール

「変更点があまりない」と言われることもある新型NSXですが、制御系と共にサスペンション回りという目には見えないポイントが大きく見直されています。

フロントスタビライザー26%、リアスタビライザー19%、リアコントロールアームブッシュ21%、そしてリアハブが6%とそれぞれの剛性を向上。これに合わせ、磁性流体ダンパーの制御と減衰力を見直し、スーパースポーツとしてはややマイルドな味付けだった2016年モデルと比べて、シッカリ感のあるスーパースポーツらしい乗り味へと変更されています。

その乗り味とステアリングフィールは乗り手を選ぶような尖った仕様ではなく、誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」なのです。

スーパースポーツらしい存在感のあるデザイン

ホンダ NSX(2019年モデル) ボディカラー:バレンシアレッド・パール

フロントグリルを従来のシルバーからボディーと同色にしたほか、フロントとリアのメッシュパーツや、オプション設定の各種カーボンパーツを、従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更。またオプションでブレーキキャリパーのカラーを、ブラック、シルバー、オレンジ、レッドから選択可能です。

刺激的なボディカラーと質感の高いインテリアカラーを追加

ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール
ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール

新型NSXのトピックとしては、外装色に目にも鮮やかな「サーマルオレンジ・パール」を追加。インテリアでは落ち付きと質感の高い「インディゴ」の追加に加え、スポーツカーらしいレッドの内装色も、セミアニリンフルレザーパワーシート(オプション設定)で選択可能になりました。

また、これまでカーボンファイバーインテリアスポーツパッケージ(オプション設定)の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストが標準装備化され、内外装共に質感と存在感がアップしています。

[筆者:オートックワン 編集部 撮影:和田 清志/オートックワン 編集部]

ホンダ NSX 2019年モデル ボディカラー:サーマルオレンジ・パール

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