那覇の「路面電車」どこを通る? ルート素案は「旭橋~南部医療センター」など3案

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 那覇市は2019年度に策定する「地域公共交通網形成計画」で次世代型路面電車(LRT)を基幹的公共交通機関に位置付ける方針を固め、19年度からLRT導入に向けた本格的な議論を始める。15~17年度にはLRTの導入可能性を調査し、三つのルート素案を設定、概算事業費や1日当たりの需要などを試算した。調査結果を参考にしながら議論を深めていく。

 

「公設型上下分離」で単年度黒字と試算

 可能性調査では交通や観光、まちづくり、事業性など6項目の必要性や実現性の観点からルートを絞り込み。

 旭橋~開南~寄宮交差点~識名トンネル~県立南部医療センター・こども医療センターを結ぶ素案(1)、若狭クルーズバース~県庁前~開南~寄宮交差点~真玉橋を結ぶ素案(2)、旭橋~開南~寄宮交差点~真嘉比~県立博物館前~上之屋交差点を結ぶ素案(3)の3ルートを設定した。

 用地費や補償費、車両基地整備費などを含めた概算事業費322億~529億円。1日当たりの需要は9600~1万3700人。単年度収支では1600万~1億900万円の黒字と試算。

 公設し、民間などの運送業者が運営を担う「公設型上下分離方式」の場合、3ルートとも運行における収支は単年度黒字となり、自治体が整備事業者となることでより持続可能な事業になり、まちづくりの促進や関係者との円滑な合意形成が期待できるとした。

 来年度に作る形成計画では公共交通網の在り方や方向性をまとめ、有識者らでつくる市都市交通協議会が審議して策定。調査結果を参考にしながら議論を深める。

 形成計画でLRTを公共交通機関として位置付けることができた場合には、実現化や関係者で合意形成を目指す「整備計画案」の策定作業に入り、より具体的なルートや停留所の設置位置などの検討を進めていくことになる。

【那覇・路面電車】必要性や実現性が高いルートの3素案
【那覇・路面電車】ルート素案の比較