【大井町長選】小田氏初当選 財政難に問われる手腕

 任期満了に伴う神奈川県の大井町長選は、9日投開票され、無所属の新人で冷菓卸売会社社長の小田真一氏(65)が、いずれも無所属新人のテニスクラブ経営鈴木武夫氏(66)、IT関連会社社長諸星光浩氏(57)の2人を破り、初当選した。投票率は48・37%で、過去最低だった前回をさらに9・84ポイント下回った。

 5期20年続いた現職間宮恒行氏の不出馬表明を受け、元町議3人による三つどもえの戦いとなった。

 4月にいち早く立候補の意向を表明した小田氏は、現町政の財政運営を高く評価する一方、協働推進室の設置や自治会担当職員の配置などを訴え、着実に支持を広げた。

 鈴木氏は、町長の給与3割カットや出張町長室の設置などを主張。諸星氏は50代の若さをアピールし、町政へのIT(情報技術)活用などを訴えたが、いずれも及ばなかった。

 当日の有権者数は1万4263人(男7098人、女7165人)。

小田真一氏

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