平成18(2006)年の主な出来事

 飲酒運転による事故や、いじめを苦にした中高生の自殺が大きな社会問題となった。長崎県内では、県を皮切りに、各自治体で組織的な裏金づくりが相次ぎ発覚。公金に対する意識の低さが明るみに出た。
 自治体合併では、3月末に「南島原市」と新「佐世保市」が誕生。県内の自治体は8市70町1村が13市10町となり、2004年から始まった県内の〝平成の大合併〟は一区切りがついた。4月には長崎市で「長崎さるく博」が開幕。脱「箱もの」と「地域密着」をアピールした新しいスタイルの博覧会を提案した。
 夏場は自然災害が各地で猛威をふるった。長崎県沿岸に漂着した大量の流木は、処理作業に膨大な労力と費用がかかり、関係者の頭を悩ませた。台風13号とそれに伴う塩害は、ビワや稲などの農作物に甚大な被害をもたらした。
 スポーツには明るい話題が多かった。選抜高校野球で初出場の清峰が準優勝。社会人サッカーでは、九州リーグでV・ファーレン長崎が県勢初となる優勝を果たした。全国地域リーグ決勝大会では4位に終わり、JFL昇格は果たせなかったが、将来のJリーグ入りに県民の期待をつないだ。

© 株式会社長崎新聞社