元レッズの韋駄天・ハミルトンがロイヤルズと契約合意

日本時間12月11日にスタートしたウィンター・ミーティングで、ロイヤルズは俊足好守の中堅手を手に入れることに成功した。5年連続ナ・リーグ盗塁2位の韋駄天、ビリー・ハミルトンがレッズからノンテンダーFAとなったあと、ロイヤルズが獲得に興味を示していることが報じられていたが、ロイヤルズはウィンター・ミーティング初日にハミルトンと契約合意に至ったようだ。複数のメディアが報じているところによると、ハミルトンは年俸525万ドルの1年契約で、成績に応じた出来高のほか、2020年の相互オプションが付属しているという。

ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは、現地時間10日の夜にハミルトンとの契約が目前に迫っていることを認め、直後に契約合意が報じられた。ハミルトンの契約の正式発表は、日本時間12月12日または13日に行われると見込まれている。

ムーアは「ビリー・ハミルトンと契約できれば、我々のチームはよりよくなると思う」と語り、ハミルトンの加入を歓迎。「彼は我々のチームに守備力とスピードという2つのものをもたらしてくれるだろう」と期待を寄せた。

ムーアはハミルトンとの契約が無事に成立した場合、正中堅手を任せるつもりであることを明言している。今季のロイヤルズはブレット・フィリップスとブライアン・グッドウィンが中堅のポジションを争う形でシーズン終了を迎えたが、左翼にはゴールドグラブ賞の名手、アレックス・ゴードンがおり、フィリップスとグッドウィンはホルヘ・ソレアーやホルヘ・ボニファシオとともに右翼と指名打者の2枠を争うことになるだろう。ムーアは「嬉しい問題だよね。162試合を戦うためには選手たちの競争も必要だから」と外野が人員過剰気味であることをポジティブに捉えている。

ロイヤルズは1番にア・リーグ盗塁王のウィット・メリーフィールド、2番には成長株のアダルベルト・モンデシーがおり、抜群のスピードを誇りながらも打力に難があるハミルトンは9番を打つ可能性が高い。9-1-2番の俊足トリオは他球団にとって厄介な存在となりそうだ。

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