【元釣具屋が語る】PEライン万能論は大間違い!実は○○が弱点だった 海のルアーフィッシングにおいて、PEラインは欠かすことのできない存在でしょう。しかし、PEラインには思わぬ弱点が潜んでいたのです!PEの弱点が露呈する3つのケースを特集しました。

PEラインに思わぬ弱点が!?

海のルアーゲームでは、欠かすことのできないPEライン。「PEしか使わない」というアングラーも多いのではないでしょうか。

摩擦への弱さがPEラインの欠点として認識されていますが、実は、その他にも思わぬ弱点があることをご存知でしょうか?

伸びの少なさが弱点

PEラインの最大の特徴でもある、感度に貢献している“伸びの少なさ”。

一般的には長所として知られていますが、これが意外な弊害を生んでいるのです。次項で、その弊害をチェックしてみましょう。

魚が暴れる

伸びが少ないPEラインは、魚にロッドの反発力をダイレクトに伝えます。そのため、魚が無駄に暴れ、キャッチ率の低下に直結するのです。

シーバスやブラックバスの場合、ナイロンラインに比べるとエラ洗いの回数が非常に多くなります。

針外れが増える

伸びが少ないということは、ショックを吸収できないと言い換えられます。つまり、魚の走りや首振りのショックを吸収できないのです。

それゆえに、ファイト中にラインテンションが安定せず、針外れを招くことに。クロダイやマダイといった、竿を叩くような引きの魚はその傾向がより顕著に現れます。

針が伸びる

ラインがショックを吸収できないため、その負担はロッドと針に掛かることになります。さらに、張りが強いロッドを使うと、針に負荷が集中するのです。

とくに細軸のトレブルフックやオープンゲイブのフックは、伸ばされやすくなります。

PEラインは「掛けるまでの糸」

飛距離を稼げて感度に優れるPEラインは、極端な言い方をすれば「掛けるまでの糸」。摩擦への弱さを含め、魚を掛けた後は弱点が多いのです。

そのため、ヒット後はタックルバランスやアングラーの技術で弱点をカバーすることが求められます。

とはいえ、掛けるまでのメリットが非常に多いことも事実。ほかのタックルと同じく、ラインも状況に合わせた適切な選択が重要です。

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