PEラインに思わぬ弱点が!?
海のルアーゲームでは、欠かすことのできないPEライン。「PEしか使わない」というアングラーも多いのではないでしょうか。
摩擦への弱さがPEラインの欠点として認識されていますが、実は、その他にも思わぬ弱点があることをご存知でしょうか?
伸びの少なさが弱点
PEラインの最大の特徴でもある、感度に貢献している“伸びの少なさ”。
一般的には長所として知られていますが、これが意外な弊害を生んでいるのです。次項で、その弊害をチェックしてみましょう。
魚が暴れる
伸びが少ないPEラインは、魚にロッドの反発力をダイレクトに伝えます。そのため、魚が無駄に暴れ、キャッチ率の低下に直結するのです。
シーバスやブラックバスの場合、ナイロンラインに比べるとエラ洗いの回数が非常に多くなります。
針外れが増える
伸びが少ないということは、ショックを吸収できないと言い換えられます。つまり、魚の走りや首振りのショックを吸収できないのです。
それゆえに、ファイト中にラインテンションが安定せず、針外れを招くことに。クロダイやマダイといった、竿を叩くような引きの魚はその傾向がより顕著に現れます。
針が伸びる
ラインがショックを吸収できないため、その負担はロッドと針に掛かることになります。さらに、張りが強いロッドを使うと、針に負荷が集中するのです。
とくに細軸のトレブルフックやオープンゲイブのフックは、伸ばされやすくなります。
PEラインは「掛けるまでの糸」
飛距離を稼げて感度に優れるPEラインは、極端な言い方をすれば「掛けるまでの糸」。摩擦への弱さを含め、魚を掛けた後は弱点が多いのです。
そのため、ヒット後はタックルバランスやアングラーの技術で弱点をカバーすることが求められます。
とはいえ、掛けるまでのメリットが非常に多いことも事実。ほかのタックルと同じく、ラインも状況に合わせた適切な選択が重要です。