「水源地域」指定申し出 年内にも 長崎県、石木ダム事業で

 環境生活委では、長崎県と佐世保市が東彼川棚町に建設を計画している石木ダムについて、県は水没地と周辺を水源地域対策特別措置法に基づく「水源地域」に指定するよう、年内にも国に申し出ると明らかにした。
 水源地域に指定されると県が整備計画を策定。国が同計画を決定すると、川棚町はダム周辺の整備事業に関し、国の助成を優先的に受けられる。事業費の一部を受益者の佐世保市が負担できるようになり、町はより少ない費用でダム周辺に広場、公園、道路などを整備できる。
 県によると、石木ダムは反対地権者の抗議活動などで事業が遅れているが、工事が一定進んだため、水源地域指定を申し出ることにしたという。
 県は本明川ダム(諫早市)の水没地と周辺についても水源地域指定を国に求める方針。

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