【平成の長崎】帆船まつり人出最多の29万人 平成18(2006)年

 長崎市の長崎水辺の森公園一帯で開かれた「2006長崎帆船まつり」は5月1日、参加した八隻の帆船の出港セレモニーで幕を閉じた。4月27日の開幕以来、昨年の17万2000人を大幅に上回る過去最多の29万人(長崎経済研究所調べ)の人出を記録した。
 今年は100㍍級の大型帆船が4隻入港、2日連続で花火大会があったほか、天候に恵まれたことも集客増につながったとみられる。市観光企画課は「長崎のまつりとして定着してきた」と満足な様子。
 出港前に開かれた式典では、実行委の佐々木康夫副委員長が「長崎港を船で埋め尽くすという夢が実現できた」とあいさつ。各船長に船を撮影したパネルが贈られた。
 出港セレモニーで、「海王丸」の実習生たちは一斉にマストに登り、最高の感謝の気持ちを表す「登しょう礼」で手を振って「ごきげんよう」とあいさつ。市民や観光客からは大きな拍手が送られた。飯田敏夫船長(56)は「船長として2度目の参加。次回も参加したい」と笑顔で話した。(平成18年5月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

マストに登った実習生が「登しょう礼」で別れを告げた出港セレモニー=長崎市水辺の森公園
出港する海王丸=長崎港

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