「THE W」2代目女王に阿佐ヶ谷姉妹。「ちょっと脱いでみようかな」ドレスと歌ネタ封印

日本テレビ系で12月10日に生放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」で、お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹(渡辺江里子、木村美穂)が2代目女王の座に輝いた。渡辺は「もう死んでしまうんじゃないか。夢見心地ですが、まだまだ通過点だと思っていますので精進してまいります」と感極まって涙を流すと、木村も「お姉さん(渡辺)と気持ちは一緒。四十路でそんなに話題性がないと思うので、これからどうしよう。まだ、ふわふわしている」と冗談交じりに優勝の喜びを明かした。

同番組はプロ・アマ、芸歴を問わず“この世で一番オモシロイ女性”を決める祭典。2017年にスタートし、2回目となる今年は606組がエントリー。決勝にはあぁ~しらき、阿佐ヶ谷姉妹、合わせみそ、根菜キャバレー、紺野ぶるま、ニッチェ、紅しょうが、ゆりやんレトリィバァ、横澤夏子、吉住の10組が進出した。

歌ネタで知られる阿佐ヶ谷姉妹は、今大会では「脱!歌うおばさん」を掲げ、ファーストステージは“見知らぬおばさんに励まされる入院患者”のコントで紅しょうがを撃破。あぁ~しらき、合わせみそ、ニッチェ、横澤夏子との最終決戦では、“誘拐されたお金持ちの婦人”のコントを披露して頂点に立った。優勝した阿佐ヶ谷姉妹には優勝賞金1000万円が贈られるほか、同系の番組への合計視聴率100%分の出演権、冠番組放送の権利が与えられる。

渡辺は「結成当時からピンクのドレス姿で歌ネタを披露してきて12年目。“ピンクのドレスで歌うおばさん”として認知してもらえるようになったが、芸人として面白いという評価まではいかず、ちょっと脱いでみようかなと思った」と今大会はピンクのドレスと歌を封印して臨んだことを訴え、「“キングオブコント”や“M-1グランプリ”で20代の方が頂点に立たれている中で、40代、しかもアラフィフになる私たちですが、今できることで精いっぱい臨んだ」と感無量。

また、2人は賞金の使い道を「どちらも未婚で親孝行ができていないので、みんなで家族旅行に行きたい」と明かしたが、賞品の冠番組については「全然考えていなかった」と悩む場面も。渡辺は「旅行が好きなので、家族旅行をドキュメンタリーで撮っていただけたら」、木村も「牛乳パックでゼリーを作るのが好きなので、ゼリーの番組ができたらいいな」と明かし、周囲から失笑が漏れたが、渡辺は「なかなかないでしょ。そんな番組はみんな怖くてできないから。いいの思いついたわ」となぜか前向きな様子だった。

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