避難所で女性転倒し脚骨折の重傷 台風24号、照明点灯なく

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 京都府綾部市で今年9月、台風24号のため中学校に避難していた女性が夜間に屋外の溝で転倒し、脚の骨を折る重傷を負っていたことが分かった。当時、中学校は指定避難所として市が管理していたが、現場付近の照明を点灯していなかった。市は、安全確保に不備があったとして女性に謝罪するとともに、治療費も負担するとしている。

 市などによると、9月30日午後8時ごろ、綾部中(同市宮代町)の体育館に避難していた60代の女性が、グラウンド端の屋外トイレに行く途中、排水溝(幅約40センチ、深さ約50センチ)に転倒。雨の中、溝から動けず倒れていたところを、心配した別の避難者が発見した。女性は右脚を骨折し、現在もリハビリ中という。

 女性は暗闇の中で誤って転倒したとみられ、排水溝の近くには照明が設置されていたが、点灯していなかった。市では、避難所の照明に関する規定を定めておらず、学校など各避難所の管理者と現場の市職員が判断して運用している。市は、来年の出水期前に開く避難所担当職員向けの会合で安全管理の徹底を図る方針で、「再発防止に努める」としている。

 事故を公表していなかったことについて市総務防災室は「台風による負傷ではない、施設内の事故の上、骨折と把握するのにも時間がかかった」としている。