体と心が浄化される、フランシラ・オーガニックハーブ農園【フィンランド式幸せになるヒントを探して】

美しい白樺の森、青く澄んだ湖、透明感あふれる空気。豊かな自然に包まれたフィンランドは、心に清涼感を与えてくれるエッセンスがたっぷり。今年国連が発表した世界幸福度ランキングでは1位に輝くなど、そのライフスタイルや文化にも注目が集まります。

ヨーロッパ最大の湖水地方には“森と湖の国”を象徴するフィンランドの原風景が広がり、フィンランド人の生活に欠かせないサウナも充実。今回の特集では、筆者が湖水地方を旅して出会った“フィンランド式幸せになるヒント”をお伝えしましょう。

第3回は、フィンランドのオーガニックコスメのパイオニア、フランシラのオーガニックハーブ農園をご紹介。

300年もの歴史を誇るハーブ農園

日本でも親しまれているフィンランド生まれのオーガニックコスメ「フランシラ」。タンペレから約40km離れたハメーンキュロという村に、そのフランシラが所有するハーブ農園があります。

農園は14世紀から、オーナーであるヴィルピ・ライパラ・コルミエさんのご家族が代々受け継いできました。1981年に11代目当主のヴィルピさんがフランシラ・ウェルビーングセンターを設立。オーガニックコスメの製造だけでなく、ハーブを使った自然療法やヨガ、メディテーションなどのアクティビティーも提供しており、ヒーリング・スポットしても注目を集めています。

広大な敷地にはいくつものオーガニックハーブ農園が点在。筆者が訪れた時はカレンデュラ(和名:キンセンカ)が満開。鮮やかなオレンジ色とやさしい香りに心も和みます。カレンデュラはオイルやクリームの原料となるのだそう。

カラダと心を休める“ウェルビーイング”ステイ

農園には宿泊も可能。木で造られたファームスタイルの宿は絵本に登場しそうな可愛らしさ!農園で育てられたハーブを使ったナチュラルトリートメントや、フィンランド式薪サウナ、泥炭(ピート)サウナなどが楽しめ、旅人を癒やすエッセンスが豊富に用意されています。

朝食では地元産オーガニック食材をふんだんに使ったベジタリアンメニューを提供。澄んだ空気と清らかな水が育んだ野菜の味はとても濃く、記憶に刻まれるおいしさです。

ベリーやリンゴのコンポートは砂糖不使用。素材本来の自然な甘みがミューズリーやヨーグルトと至福のハーモニーに。

フィンランドの主食でもあるライ麦パン。素朴な味わいが新鮮なハーブを混ぜたハーブバターに見事にマッチ。噛みしめる度に香ばしさが口の中で広がります。

大切な旅の思い出に。自分だけの香水作り

ウェルビーイングセンターではフランシラのアロマオイルを使った、オリジナル香水作りのワークショップも開催(事前申込み必要・有料)。クラシカルな空間は心地いい香りに包まれ、気分も一層癒されます。

好きなアロマオイルを選んで一滴ずつ調合させていきます。筆者はイランイラン、ラベンダー、ネロリをセレクト。大人が似合う華やかな、甘い香りに仕上がりました。世界にたった一つのオリジナルの香水は旅のとっておきの思い出になりますよ。

フランシラのオーガニックコスメを扱うショップも併設。日本よりもリーズナブルなのでお土産探しにもピッタリです。

気分が新鮮な潤いで満たされるハーブ農園や、体と心が浄化されるベジタリアンスタイルのお料理。次のフィンランド旅では五感で癒されるステイを楽しんでみてはいかがでしょうか?

『【特集】フィンランド式幸せになるヒントを探して』では、この他にもたくさんのフィンランドの知られざる魅力を現地ルポ!ぜひチェックしてみてくださいね。

取材協力/

[Frantsila Herb Farm]

[Visit Finland]

[Visit Tampere]

[All photos by Nao]

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