意外と辛い 2年連続日本一ホークスの契約更改、リーグ2位で査定は厳しめ?

契約更改に臨んだソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

今季キャリアハイの成績を残した上林は4000万円増だった

 各球団の契約更改交渉が本格化し、各球団の主力選手たちも来季の契約を更改している。12球団イチの高年俸球団であるソフトバンクは12月に入って、主力選手との契約更改交渉がスタート。現在はハワイへの日本一旅行のため、一時中断しているが、帰国後に続々とビッグネームたちが交渉を行う予定となっている。

 2年連続の日本一に輝いたことで、今年も景気のいい声が聞こえてくるかと思いきや、ここまでの更改を見ている限り、意外にもその評価は厳しい。やはりリーグ優勝を逃したことが査定に響いていると言えそうだ。

 主力組の契約更改がスタートした12月1日、今季全143試合に出場した上林誠知外野手がいきなり保留。打率.270、22本塁打62打点と主要打撃部門で全てキャリアハイの数字を残し、守備面でも大きく貢献したことから、年俸8000万円前後も見込まれたが、今季年俸3500万円から2倍増の年俸7000万円程度の提示でサインせず。その4日後に再交渉を行い、500万円ほどの上積みを得て契約を更改したが、いきなり波乱含みのスタートとなった。

 今季先発と中継ぎで23試合に登板し5勝3敗0セーブ、防御率5.20だった中田賢一投手は25%の減額制限を超える2500万円減の年俸6000万円でサイン。再取得した海外FA権を行使せずに残留したが、大幅ダウンで来季の契約を結ぶこととなった。

レギュラークラスの大部分はハワイからの帰国後に契約更改交渉

 1年間チームに貢献したレギュラークラスの大部分は、今後ハワイからの帰国後に契約更改交渉を行う。リーグ優勝した昨季は大幅アップの連続だったが、リーグ2位に終わった今季の査定は意外と厳しめか。今後の動きにも注目だ。

 現時点で契約更改を終えたソフトバンクの主な選手は以下の通り。

【投手】
二保旭(1700万円→2000万円)300万円増
大竹耕太郎(600万円→1500万円)900万円増
松田遼馬(1500万円→1400万円)100万円減
岡本健(1400→1500万円)100万円増
高橋礼(1200万円→1400万円)200万円増
松本裕樹(1200万円→1200万円)現状維持
中田賢一(8500万円→6000万円)2500万円減

【捕手】
市川友也(2300万円→2300万円)現状維持
栗原陵矢(680万円→700万円)20万円増

【内野手】
西田哲朗(1200万円→1800万円)600万円増
牧原大成(1200万円→2000万円)800万円増

【外野手】
塚田正義(1150万円→1200万円)50万円増
上林誠知(3500万円→7500万円)4000万円増
江川智晃(1700万円→1400万円)300万円減

(金額は推定)(Full-Count編集部)

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