韓国人運転の事故54件 対馬、10月末で昨1年間超える

 長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は12日、対馬市を訪れた韓国人がレンタカーで起こした交通事故の件数が今年は10月末までに54件と、昨年1年間の52件を超えていることを明らかにした。韓国では車が右側通行で、日本と異なる交通ルールが事故の背景にあるとみられ、市長は韓国から対馬への船内で注意を呼び掛けるなどの取り組みを説明し、「事故なく島内を巡ってもらうため、引き続き関係機関と連携していきたい」と述べた。

 定例市議会一般質問で、吉見優子議員(清風会)に答えた。

 対馬市観光交流商工部によると、対馬を訪れた韓国人は昨年、過去最多の約35万6千人で、今年は10月末時点で約33万5千人と昨年を上回る見込み。

 対馬南署によると、今年1月から10月末までの対馬市内の交通事故件数は461件で、韓国人がレンタカーで起こした交通事故54件は全体の約12%に当たる。54件はいずれも物損事故だった。

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