「COSATEN LLC」 代表、クリエーティブディレクター 福岡美菜登(みなと)さん

最初はファッション系の仕事に就いたそうですね。

福岡美菜登(みなと)さん オクラホマ州立大学卒業。日本で「東京ガールズコレクション」の企画運営に携わった後、再度来米。17年に「COSATEN LLC」創立。www.thearcadejapan.com

高校のころからファッション、特に広告系に興味があり、大学は米国留学してマスコミを専攻しました。OPT取得後はニューヨークに出て、「ニューヨークコレクション」に参加しているファッションブランドで、ビジュアルデザインを学ぶ傍ら、ショールームでセールスや貿易も学びました。

OPTが終了したら日本で仕事をしようと決めていて、帰国後は、日本最大規模のファッションイベント「東京ガールズコレクション」の企画運営を手掛ける会社に入社しました。広告、そしてファッションの演出などを学びました。

再び来米した理由は?

結婚が大きな理由です。若手に仕事を任せてくれる会社だったので、仕事が楽しく、日本で生きていくことも考えたのですが、やっぱりニューヨークにはいつか戻りたいと思いました。

そして昨年、日本のパートナーと会社「コウサテン」を設立しました。米国進出を狙う日本のレストランを、デザイン、ビジュアル、ブランディング、そしてマネジメントと全面的にサポートする会社です。ビジネスモデルの一環で、自社経営のフルーツサンド専門店「ザ・フルーツサンド」のオープンも手掛けました。

実は「コウサテン」の事業が本格化する前に、日本のブランドが出店するポップアップ・ストア・イベント「アーケードジャパン」も始めたのですが、それの評判がよかったので、「コウサテン」の片軸として育てていくことにしました。

「アーケードジャパン」の活動内容は?

デザイナーの作品を直接、簡潔にエンドユーザー(お客さま)に届けること。私はジュエリーデザイナーでもあるのですが、自分のプロダクトをバイヤーに見せたら、「これはニューヨークでは受けない」と一蹴されてしまったことがあって。でも実際に買うのはバイヤーではないし、ニューヨークにも買ってくれるお客さまはいるはずだと思い、自分で作ったら飛ぶように売れたんです。これだったら自分で直接、お客さまに売った方が早いじゃないかと思い、始めました。 

現在、ちょうど12月16日(日)まで開催中です。参加団体も増え、会場も前回の倍の広さになりました。

一番大変なことは? 

体力的には、搬入と搬出が一番大変。商品の陳列はオープン前日に始めるので、予定していた空間を作ってみたら、全然イメージと違ったというハプニングもよくあり、毎回徹夜でやっています。

逆に、一番うれしかったことは何ですか?

ブランドには私が直接声を掛けているので、責任が大きい分、売れたらうれしいですね。「やっぱりこれ、ニューヨークでも売れるじゃん」って(笑)。

次の目標は?

「ザ・フルーツサンド」は契約上、9月に閉店しましたが、飲食経営のノウハウを学べたので、今後も店舗が出せたらと、パートナーと企画を練っています。

『若者の日常チェック!』
**彼らは日常をどうやって過ごしているのか。
仕事場、オフの姿を追う。**

© Trend Pot NY,LLC