トゥクタミシェワ選手が緊急入院 ファンショック、ロシア選手権出場難しく

By 太田清

女子SPの演技を終え観客の声援に応えるエリザベータ・トゥクタミシェワ選手=広島県立総合体育館

 リーザとの愛称を持ち、日本でもファンの多いロシアの女子フィギュアスケート選手エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(21)について、残念な知らせが入ってきた。肺炎でサンクトペテルブルクの病院に緊急入院したという。ロシア通信などが12日、伝えた。  

 コーチによると、回復までには2週間程度かかる見通しで、西部サランスクで20日から始まるロシア選手権への出場は難しくなった。直前にはSNSに38・5度を示す体温計を持った写真を投稿していたというが、こじらせたようだ。 

 2015年の世界選手権で頂点に立ったものの、その後は度重なる故障に苦しみ第一線から遠ざかっていた。しかし、今シーズンはスケートカナダで優勝、NHK杯でも3位に入り、先のグランプリファイナルでも紀平梨花、アリーナ・ザギトワ両選手に次ぐ3位となるなど復活を果たしていただけに、ファンにとっては本当に残念な状況となってしまった。 

 トゥクタミシェワ選手がファンの、サンクトペテルブルクのサッカークラブ「FCゼニト」はツイッターに「早く治って、リーザ!」とのメッセージを投稿した。 

 トゥクタミシェワ選手と言えば、エキシビションで衣装を脱ぎ捨てるパフォーマンスで有名。NHK杯出場のため来日した際にはツイッターに流ちょうな日本語でファンとの交流会を呼び掛け、その結果を報告。さらに、トランプ米大統領について「お尻を蹴ってやる」とツイートするなど話題に事欠かなかった。SNSなどでは「女帝」と自称している。 (共同通信=太田清)

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