県内初、オスプレイ訓練 日米共同訓練2018【大分県】

場外でヘリモード飛行も、県「調査して対応」

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日米共同訓練で陸上自衛隊日出生台演習場を低空で飛行するオスプレイ=12日午後2時54分

 陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で実施されている日米共同訓練に12日、米軍輸送機オスプレイ2機が参加した。安全性が不安視される同機を県内の演習場で使用するのは初めて。夜間訓練もあった。日米で合意した運用ルールに反し、垂直離着陸モード(ヘリモード)による演習場外での飛行も目撃され、県などは確認を進める。

 九州防衛局や陸自によると、同機は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の所属。岩国基地(山口県岩国市)を午後1時すぎに離陸し、日出生台に同1時半ごろ着陸した。飛行ルートは「米軍の運用に関わる」として明らかにしていない。

 日出生台では自衛隊員や米海兵隊員らを乗せ、目的地へと輸送する離着陸を繰り返した。2機は午後3時45分にいったん岩国基地に戻った後、再び日出生台に飛来。日没後も午後7時43分まで訓練を続け、終了後に航空自衛隊築城(ついき)基地(福岡県築上町)へ向かった。

 演習場外でのヘリモード飛行は、由布市湯布院町の若杉自治区で複数の住民らが目撃した。重低音を響かせ、民家の上を低空で通過すると不安の声が上がった。大分県は「事実関係を調べ、しかるべき対応を取る」ことにしている。

 県と陸自演習場のある由布、玖珠、九重の地元3市町は騒音測定や監視に当たるなどした。

 共同訓練は7日、日出生台と十文字原(じゅうもんじばる)の両演習場で始まった。県内での実施は2012年以来6回目。19日までの13日間の日程で、日米合わせて約千人が参加している。9~12日に射撃や空中機動を含む機能別訓練、15~17日は総合訓練がある。オスプレイは16日にも使用する。

 同機を使った日米共同訓練は、米軍基地が集中する沖縄の負担軽減などが目的。2016年の日米合同委員会の合意に基づいており、国内で5回目。

 広瀬勝貞知事の話 大分県は既に米軍の実弾砲撃訓練を受け入れており、了解できない。心配なのは県民の安全・安心。中でもオスプレイは非常に心配だ。念には念を入れて無事な演習をと申し入れている。騒音も測定し、住民が耐えられないということであれば、しっかりと(防衛省に)言わなければならない。