避難マニュアル策定へ

倶多楽火山防災協議会が検討部会を立ち上げ

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倶多楽火山噴火を想定した避難誘導マニュアル策定に向け発足した防災協専門部会

 倶多楽火山防災協議会(会長・小笠原春一登別市長)は、今年8月に策定した同火山避難計画に基づき、噴火した際の住民や観光客の避難経路、誘導方法のマニュアルを定める専門部会・観光客等避難誘導検討部会を立ち上げた。交通規制や誘導に携わる関係機関の実務者が、安全確保に必要な防災対策のマニュアルを策定する。ワークショップ形式の訓練などを通じて、2020年度の策定を目指す。

 マニュアルは、気象庁の噴火警戒レベルが引き上げられた場合や引き上げがなく突発的に噴火した場合の2パターンを想定。ともに影響範囲内の人数のほか、情報伝達や避難経路、誘導時の関係機関の役割、外国人観光客への対応などを盛り込む。火山ガスの発生を想定した対応も検討する。

 来年1月下旬以降に、室蘭開発建設部などと連携して、ワークショップ形式の討論型図上訓練(DIG)を実施する。図面を中心に取るべき対応を抽出する。夏季の昼間、晴天時を想定して、噴火警戒レベル1、2、4、5のステージごとでの防災対策を共有する。DIGの実施結果や課題の抽出などを踏まえ、マニュアルのたたき台を作る。20年度に策定する運びだ。

 12日に検討部会の1回目の会合が市内で行われた。部会を構成する関係機関から約30人が出席した。今後のスケジュールなどが示された。事務局は「DIGで現状の課題を把握、共有し、実効性の高いマニュアルを作っていきたい」としている。

 当初は9月下旬に検討部会を立ち上げる予定だったが、胆振東部地震の発生により、延期となっていた。
(石川昌希)