裁判所装い訴訟通知 はがき相次ぐ 長崎県警、注意呼び掛け

 長崎県警は12日、民事訴訟を起こされたように見せ掛け金銭をだまし取ろうとする、公的機関を装ったはがきが送り付けられたとの相談が相次いでいると発表し、注意を呼び掛けている。
 県警生活安全企画課によると、差出人は架空の「地方裁判所管理局」。「特定消費料金訴訟最終告知のお知らせ」と題したはがきに、連絡がない場合は「給料、動産、不動産物の差し押さえを強制的に履行する」などと記し、裁判取り下げ最終期日や問い合わせ先の電話番号を記載している。
 各警察署に10、11両日、長崎、佐世保、島原などの30~70代の計10人から相談があった。はがきは12月に発送され、県内各地に届いたとみられる。被害は把握されていない。同課担当者は「身に覚えがないはがきが届いたら詐欺を疑い、まずは家族や警察に相談してほしい」として、はがきの連絡先に電話しないよう呼び掛けている。

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