【平成の長崎】長崎さるく博 まち歩きイベントにぎわう 4~10月 平成18(2006)年

 長崎市全域を舞台に、まち歩きで歴史や文化に触れる「長崎さるく博’06」が4月1日、開幕した。「知らなかった長崎の体験と発見」をテーマに、10月29日までの約7カ月間、多彩なイベントが繰り広げられる。
 「さるく」は「あてもなくぶらぶら歩く」の意味の長崎弁。長崎に息づく歴史や文化などを歩きながら体感できる「遊」「通」「学」の73コース・74テーマを設定。期間中、延べ約960万人の参加を見込んでいる。
 同日、オープニング式典がグラバー園(南山手町)で開かれ、ポルトガルやオランダ、フランス、中国など10カ国の駐日大使らをはじめ、金子知事ら関係者約250人が出席した。
 伊藤長崎市長は「長崎の文化や食、もてなしの心を国内外に知ってもらい、その魅力を再発見してほしい」とあいさつ。市などでつくる「長崎さるく博’06推進委」の松藤悟会長が開幕を宣言した。
 長崎に混在する日本と中国、欧州の文化を意味する「和華蘭(わからん)」をテーマに、「長崎ぶらぶら節」や胡弓(こきゅう)、オペラが披露されたほか、「さるく博」を担う市民プロデューサーら約20人が紹介され、手を振って応えた。
 予定された1日夕の「オープニングイベント 四季彩ながさき万華鏡」は雨で中止。2日は午後6時半から、長崎水辺の森公園(常盤町)で予定通り開かれる。
 一方、開幕記念の「出島事始物語 国際バドミントンオープン大会」も市民体育館など二会場で開幕。韓国など国内外の1100人(延べ)が2日まで熱戦を展開する。
 このほか、期間中「女神大橋開通記念 長崎さるく博’06ウオーキング大会」(5月13、14両日)などの記念イベントもある。(平成18年4月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

長崎さるく博が開幕し、観光客でにぎわう出島ワーフ=2006年4月1日、長崎港
長崎さるく博の双六イベントを楽しむ参加者=2006年5月5日、長崎市の諏訪神社

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