「モーダナンマイトー」と揺れる念仏、堂内巡る 六波羅蜜寺

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上体を揺らしながら「モーダナンマイトー」と唱え、堂内を回る僧侶(13日午後4時14分、京都市東山区・六波羅蜜寺)

 平安期の僧で京に念仏を広めた空也ゆかりの「空也踊躍(ゆやく)念仏」が13日、京都市東山区の六波羅蜜寺で始まった。僧侶5人が首から提げた鉦(かね)を鳴らし「モーダナンマイトー」と唱え、上体を揺らしながら堂内を巡った。

 同寺を開いた空也が、悪疫退散を願って始めた念仏に起源を持つ。13世紀に念仏が弾圧を受けてからは僧侶だけでひっそりと続けられた。国の重要無形民俗文化財に指定されたのを機に、1979年からは参拝者に公開している。

 午後4時、川崎純性住職ら5人が本堂中央の秘仏・十一面観音菩薩(ぼさつ)像の厨子(ずし)の前で読経。続いて首を前後に振り鉦をたたき本堂内陣を回った。

 堂内には100人以上の参拝者が集まり、手を合わせて僧侶たちの動きに見入っていた。文筆業佐藤博さん(72)=東京都立川市=は「ユニークで興味深い法要。健康な一年であるよう祈った」と話した。毎日午後4時から営み、30日まで公開する。最終日の31日は非公開。