「五七五」表現楽しむ 俳人の家藤さん招き生徒ら挑戦

 愛媛県の俳人、家藤正人さん(32)を招いた「句会ライブ」が12日、長崎県平戸市紐差町の市ふれあいセンターであり、県立平戸高の生徒と市内の中学3年生ら約250人が、「五七五」の17字で表現することの楽しさを学んだ。
 家藤さんは、中学の国語教諭から俳人に転身した夏井いつきさんの長男。地元で俳句教室の講師を務める傍ら、若い人が対象の句会ライブにも取り組んでいる。今回は2016年度から授業に俳句を取り入れた同校の同窓会(川上茂次会長)が企画した。
 会場では家藤さんが題を出し、来場者が即興で句作に挑戦。出来上がった句の中から「冬りんご私けっこう髪のびた!」などユーモアあふれる7句を家藤さんが紹介した。このうち、会場の挙手で同校2年、小楠梨緒さん(17)の「春隣休日だけの違う顔」をグランプリに選んだ。
 家藤さんは「俳句が地域の文化として育ってくれればうれしい」と期待を寄せていた。

俳句に込めた思いを生徒に尋ねる家藤さん(右)=平戸市紐差町

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