「人生を変えたディズニー」

ミュージカル俳優 綿引さやかさん

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Yukiko Sumi

Writer

Yukiko Sumi

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Japanese from Germany. Writer with 19 years experience. Language: Japanese, German, English

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 2018年5月25日~26日、野外音楽堂のハリウッド・ボウルで『美女と野獣』イン・コンサートが行われた。「映画、ライブ音楽、歌手、ダンサー、プロジェクション・マッピング、特別ゲストアーティストを織りまぜ、(ディズニーの)オリジナル映画への敬意を表すと同時にライブでしか体験できないものになる」(コンサート・ディレクターのリチャード・クラフト氏)という演出が話題となった。この公演に出演した日本ミュージカル界のスター、綿引さやかさんが本番前に心意気を語った。

 幼いころからのディズニーファンという綿引さん。ウォルト・ディズニーの「夢見ることができればそれは必ず実現できる」ということばを信じ、着実に夢を実現させている。出演の話があったのは今年2月。ハリウッド・ボウルで2016年に上演された『リトル・マーメイド』イン・コンサートの日本版が日本武道館で行われ、綿引さんも出演していた。そこへ来日していたクラフト氏にディズニーへの熱い思いと長年抱き続けている夢を語ったところ「美女と野獣の上演があるが英語の歌が歌えるなら出てみないか」と聞かれ、迷わず「Yes!」と即答。その後、周囲の協力を得て実現に至った。

5月25日~26日に野外音楽堂のハリウッド・ボウルで上演された『美女と野獣』イン・コンサートに出演した綿引さやかさん

 自他ともに認めるディズニー好きは「母がもともと大好きだったこともあり、生まれる前から」。ディズニーとともに人生を歩み、夢をもらい、いつしか「自分が夢を与える側に立ちたい」と思うようになっていた。

 歌を本格的に学び始めたのは大学卒業後とかなり遅い。それまでは「見よう見まねで、独学の範囲で」やっていたが、「就職ではなくプロのミュージカル俳優を目指したい」と覚悟を決めた。しかし最初の1〜2年はオーディションにことごとく落ち、プロの世界の厳しさを思い知った。そこでNY留学を決意、足掛け3年ほど勉強を重ね、『レ・ミゼラブル』日本版でエポニーヌ役に大抜てきされたのが2013年。わずか5年前のことだ。

013年の『レ・ミゼラブル』日本版でエポニーヌ役(写真)に大抜てきされた綿引さん。以降は『Jersey Boys』や『Beautiful』、『THE LITTLE MERMAID』などのブロードウェイ作品、東京ディズニーリゾート35周年『Happiest Celebration!』イン・コンサートに出演するなど、一歩ずつ夢をかなえている。写真提供/東宝演劇部

 「私の“夢をかなえるノート”には、やりたい役・出たい作品・挑戦したいことが細かく書かれています。それをとにかく言葉にして自分自身や周りにも伝えてきたことで得られたチャンスが沢山あります。ディズニーのショーやコンサートへの出演をはじめ、憧れのディズニーのお仕事も少しずつさせていただけるようになり、今回こうしてまた大きな夢を叶えるチャンスをいただきました。諦めなければ夢は叶うことを教えてくれたディズニーは、まさに私の人生を変えた大きな存在です」。

 ディズニーが残したことばがある。「夢をかなえる秘訣は4つのC。“好奇心(Curiosity)”、“自信(Confidence)”、“勇気(Courage)”そして“継続(Constancy)”だ」。まさにこの4つのCを兼ね備え体現しているからこそ夢をかなえられている。子どものころ家族旅行でLAを訪れ、初観劇したミュージカルが『美女と野獣』だった。人生をかけるものに出会った思い出の作品に思い出の地で出演する士気は高い。「日本人として誇りを持って全力でステージに立ち、その姿が今頑張っている方たちにとっての勇気になればと願う」。