横浜、川崎市長が県に予算要望 観光事業など協力求める

 横浜市の林文子市長は13日、県庁に黒岩祐治知事を訪ね、県の2019年度予算編成に対する要望を申し入れた。

 林市長は、重要文化財の三渓園(同市中区)、帆船日本丸(同西区)について、貴重な観光資源だが老朽化が進み、大規模な改修を余儀なくされていると説明。「海外の方も訪れる非常に有力な観光コンテンツ。改修には費用がかかり、ご協力をお願いしたい」と要望した。

 また、県市間の権限委譲について、「知事は大枠の中で話すのではなく、一つ一つの成功例を基に話し合ってやっていきたいと。私どももそう考えている」とした。

 ほかに、救急相談センター事業の県域化に向けた取り組みの推進、来年横浜で7試合が行われるラグビーワールドカップ(W杯)など、共同で行う事業についても意見を交わし、協力などを求めた。林市長は同日、財務省も訪問。鈴木馨祐副大臣(衆院7区)に対し、市内のふ頭の機能強化に関わる財政支援などを求めた。

 11日には、川崎市の福田紀彦市長が県予算に対する要望を申し入れた。県単独事業における政令指定都市と一般市の補助率の格差是正や、特別支援学校志望者の受け入れ枠拡充などを要望した

神奈川県庁

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