来春卒中学生 県立高希望 過去最低に

77・6% 負担差減り私立は増

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来春卒業予定の県内中学生の進学希望者のうち、県内の県立高(全日制)の希望率は前年度と比べて0・6ポイント減の77・6%となり、調査を始めた1962年度以来、過去最低を記録したことが13日、県教委の進路希望調査で分かった。一方、県内私立高(全日制)の希望率は同0・3ポイント増の11・0%となった。県教委は理由について、景気の回復や私立高の授業料補助の充実などを挙げている。

調査は、県内全ての中学、中等教育学校、特別支援学校中学部の3年生と義務教育学校の9年生(11月1日現在)を対象に実施。来春卒業予定者は前年度比424人減で過去最低の2万7018人。

高校などへの進学希望者は2万6703人。うち県立高(全日制)は2万711人で、前年度比で536人減った。希望率は4年連続の減少。一方、私立高(全日制)は2930人で、同16人増。理由について、県教委は景気が回復傾向にあることに加え、「私立高への授業料の助成などが増え、県立高との負担の差が少なくなってきていることや、バス通学などで遠くの県立高に通うより、徒歩や自転車で近くの私立高に通う傾向が見られる」と分析している。

高校などへの進学希望率は前年度比0・2ポイント減の98・8%で、過去10年は98%以上で推移。希望先は、県内高(全日制)が9割前後を占める一方、高校の通信制や中等教育学校後期課程の希望者も増えており、県教委は「進路の多様化が見られる」とする。

就職希望者は54人で前年度比0・1ポイント減の0・2%。進路未定者は186人で同0・2ポイント増の0・7%。

県立高(全日制)の募集定員1万9070人に対する倍率は前年度比0・01ポイント減の1・09倍だった。

県内高(全日制)希望者の学科別割合は、普通が77・2%で、前年度比で0・3ポイント増えた。次いで、工業7・9%▽商業6・1%▽総合4・9%▽農業2・0%-などの順だった。

県外の高校(全日制)への進学希望者は1327人。千葉、埼玉、栃木各県の順で多かった。 (朝倉洋)

【県内中学生の進学希望率】
年度 県立高 私立高
04 80.4 11.5
05 79.7 12.1 
06 79.1 12.3 
07 79.0 11.9 
08 78.7 11.8 
09 79.5 11.1 
10 80.8  9.2 
11 80.9  9.0 
12 79.7  9.7 
13 79.6  9.7 
14 79.7  9.9 
15 79.3 10.3 
16 78.8 10.3 
17 78.2 10.7 
18 77.6 11.0

※いずれも県内の全日制。単位は%