台湾フェア2018~全ガイド~ 美しき花蓮の魅力発信

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 台湾の魅力を発信する「美麗寶島(びれいたからじま)との出会い『台湾フェア』2018in沖縄~花蓮縣物産展」(主催・台湾花蓮縣政府、台湾観光協会大阪事務所、琉球台湾商工協会、沖縄タイムス社)が14~16日、那覇市久茂地のタイムスビルで開かれる。昨年に続き2回目の開催で、本場の台湾料理のほか、台湾東部にある花蓮県の特産品や工芸品の展示即売、先住民族の伝統的なダンスパフォーマンス、観光名所の写真展など多彩な企画がある。開幕前に見どころを紹介する。

 

美食や芸能 本場体感

 16世紀半ばに航海中のポルトガル人が自然豊かな台湾を見つけて「イラ・フォルモサ(麗しの島)」と称賛したという。台湾は九州とほぼ同じ面積で、高い所で4千メートルの中央山脈が南北を縦断しているため3分の2が山地や高地となっている。海岸や平地もあり、さまざまな地形と、北回帰線を境に熱帯と亜熱帯の気候が重なり合い、多彩で豊かな自然が特徴だ。

 第一の都市台北は那覇から約630キロ、飛行機で約1時間半の近距離。距離の近さもあり、沖縄と台湾は文化や経済の交流が長く続いている。

 台湾東部に位置する花蓮県は台北から東に約170キロ。西に3千メートルを超える中央山脈、東には海岸を抱え、多様な景色が楽しめ、多くの観光客が訪れる。都市を結ぶ急行鉄道の本格稼働が1990年代と他地域より遅かったこともあり、手つかずの雄大な自然が残っている。

 農業が盛んで米や茶、フルーツの一大産地。その農作物を使ったグルメや土産品も人気を集める。アミ族やタロコ族などの先住民族も多く住んでおり、それぞれが独自の文化を継承している。

 今回の台湾フェアは、出展はすべて花蓮県の事業者で、牛肉麺や滷肉飯(ルーローファン)、鴨肉おこわ、スイーツなどの地元の本場グルメのほか、先住民族の伝統工芸品をそろえた。

アミ族の伝統的なダンス

 

見どころ  山・田園・海 多彩な自然

 花蓮県の見どころは、田畑が広がる平地の花東縦谷、3千メートル級の山々が織りなす太魯閤(タロコ)渓谷、台湾で最もきれいとされるビーチを抱える東海岸の3地区に分けられる。

 花東縦谷は田園が広がり、四季によって異なる風景が観光客に人気。8、9月は台湾で金針花と呼ばれるワスレグサの開花シーズンで、多くの観光客が訪れる。

 太魯閤渓谷は、台湾きっての景勝地。総面積は9万ヘクタールで国家国立公園に指定されている。大理石が険しい地形を作っている。

 東海岸は、高さ1200メートルの海岸の崖が雄大な清水断崖、大理石のビーチの七星潭もあり、平地や渓谷とは違った景色を楽しめる。

 

8、9月に開花シーズンを迎える金針花(ワスレグサ)

 

花蓮縣の東海岸にあるビーチ「七星潭」

 

絶景ポイントの一つの清水断崖

 

物産 独自文化が生みだす逸品

 米や茶などの豊富な農作物を生産する花蓮県は、土産品も多彩だ。六つの先住民族がいて、独自の伝統文化を背景に制作する工芸品も人気を集めている。

 土産品の開発・販売を手掛ける「百年傳奇」は創業100年。伝統製法を受け継ぎながら、新たなデザインやアイデアで、農作物のブランド化に努めている。

 手作り製法にこだわるピーナツ水あめ「黄金比花生酥」、ビターチョコと伝統的な中華菓子を融合させた「ジョードス」のほか、茶葉や焼き菓子などを販売する。日本統治時代からの製造技術を受け継ぐ「新味醤油」も出展する。

 先住民族の伝統工芸品では、タロコ族が生命守護と吉報をもたらすと信じるフクロウ模様の織物、クバラン族のバナナ繊維の帽子、アミ族が祝い事に使う魚をモチーフにしたキーポーチなどの小物類も展示販売する。

100年前からの伝統的な技法を受け継ぐ「新味醤油」の商品
タロコ族が吉報の象徴と信じるフクロウの模様が入った織物

 

特色に触れ 友情紡いで

蔡碧仲(さい・へき・ちゅう)花蓮県知事代理

蔡碧仲知事代理

 花蓮では今年2月に、マグニチュード6・0の大地震が発生し、県民の生活や各産業は大きな打撃を受けました。その際、琉球台湾商工会からは沖縄各界を代表していち早くお見舞いと義援金を頂いたことに、われわれは感動と感謝の気持ちでいっぱいです。多方面のご協力のおかげで、短期間のうちに昔の風情を取り戻すことができましたので、変わらぬ美しさを誇る花蓮に足を運んでいただきたいと思います。

 沖縄と花蓮は、太平洋上において緊密な関係にあるだけでなく、山水、自然風土、人文や歴史においても近似性が多く、更には観光産業において世界に名をはせているという点も共通しています。交流して学び合うことは、日台双方の人々にとって意義深いものであるのみならず、観光においても共に高め合っていく戦略的パートナーとなっていくべきだと考えています。

 日台の交流が盛んになるに連れ、沖縄に根を生やす台湾人も増えました。花蓮県政府は今回の特別交流イベントを開催できたことを大変光栄に思い、またご協力いただいた地元業者の方々にも深くお礼申し上げる次第です。

 『台湾フェア』2018in沖縄~花蓮縣物産展では、花蓮産の品質の高い農産品、特色のある食事や先住民族の工芸品を取りそろえ、沖縄の皆さんに、花蓮の美しさをご紹介します。フェアを通して、台湾および花蓮との友情を紡いでいただければ幸いです。

 花蓮を代表して私、蔡碧仲が、沖縄の友人にごあいさつ申し上げると共に、沖縄の方々には、ぜひ花蓮にお越しいただき、花蓮の情熱と特色に触れていただければと思います。

100年前からの伝統的な技法を受け継ぐ「新味醤油」の商品
タロコ族が吉報の象徴と信じるフクロウの模様が入った織物
8、9月に開花シーズンを迎える金針花(ワスレグサ)
花蓮県の東海岸にあるビーチ「七星潭」
絶景ポイントの一つの清水断崖
蔡碧仲花蓮県知事代理