長崎県内インフル流行期入り ワクチン接種や早期受診を

 長崎県は13日、県内がインフルエンザの流行期に入ったと発表した。今後、本格的な流行が予想されるとして「はやり始めの時期なので、ワクチン接種が有効。疑わしい症状が出た場合は早めに医療機関を受診してほしい」と注意を呼び掛けている。
 県医療政策課によると、12月3~9日の1週間で県内の定点医療機関70施設のインフルエンザ患者数が85人に上り、1施設当たりの患者数が流行開始の目安となる1人以上の1・21人になったという。流行期入りは昨年より約1カ月遅いが、例年並み。
 保健所管内別の1施設当たりの患者数は、壱岐が8・67人、上五島が8・33人と多く、県北2・0人、佐世保市0・45人などと続く。年齢別では0~9歳が33人、10~14歳が21人、15~19歳が4人と、未成年だけで7割近くに上る。9月以降、今月13日までに、学級閉鎖などインフルエンザによる臨時休業措置をとったのは5施設。
 同課は外出後の手洗いや十分な休養、定期的な換気による予防を呼び掛けるとともに、せきが出る場合はマスクを着用するなど、感染の拡大を防ぐ対策も求めている。

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