三角トレード成立! 大砲・エンカーナシオンがマリナーズへ

日本時間12月14日、マリナーズ、インディアンス、レイズの間で三角トレードが成立した。指名打者のエドウィン・エンカーナシオンと2019年ドラフト全体77位の指名権がインディアンスからマリナーズへ送られ、インディアンスはマリナーズからカルロス・サンタナ一塁手を獲得。ヤンディ・ディアス内野手とマイナーのコール・サルサー投手がインディアンスからレイズへ送られ、インディアンスはレイズからジェイク・バウアーズ一塁手を獲得した。さらにレイズからマリナーズへ金銭500万ドル、マリナーズからインディアンスへ金銭600万ドルが送られたことが報じられている。

マリナーズが獲得したエンカーナシオンは7年連続で32本塁打以上を放ち、同期間に6度のシーズン100打点をマークしている球界屈指のスラッガーである。来季の年俸は2160万ドル、2020年の契約は年俸2000万ドルの球団オプションまたはバイアウト500万ドルとなっており、年俸総額の削減を目指すインディアンスがトレードの可能性を模索していた。エンカーナシオンがチーム再建を開始したマリナーズに留まる可能性は低く、すでにレイズが獲得に興味を示しているようだ。

インディアンスはマリナーズからサンタナ、レイズからバウアーズを獲得。サンタナは昨オフにフリーエージェントとなり、フィリーズと3年契約を結んだが、今オフの2度のトレードによってマリナーズを経てインディアンス復帰を果たした。23歳のバウアーズはメジャー1年目の今季、96試合に出場して打率.201、11本塁打、OPS.700をマーク。一塁にサンタナが入ることを考えると、新天地では指名打者や外野手としての出場が増えるかもしれない。

レイズはインディアンスからディアスとサルサーを獲得。ディアスはインディアンスでは厚い選手層に阻まれ、十分な出場機会を得ることができなかったものの、今季は39試合に出場して打率.312、出塁率.375、OPS.797の好成績をマーク。新天地でのブレイクが期待されている。サルサーは今季AA級で6試合、AAA級で41試合に登板した28歳のリリーフ右腕であり、2階級合計で8勝4敗2セーブ、防御率3.86、奪三振率14.09をマーク。来季中のメジャーデビューが予想される。

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