YKKAP、札幌市で実証住宅竣工 自社建材で断熱・耐震化

 YKKAP(本社・東京都千代田区、社長・堀秀充氏)はアルティザン建築工房(本社・札幌市北区、社長・新谷孝秀氏)と共同で札幌市東区に改修で断熱・耐震性を新築以上に高めた実証住宅を竣工したと発表した。YKKAPの高断熱な窓や玄関ドアなどを採用して性能を向上。冷暖房などのエネルギーを大幅に低減している。2019年4月まで両社のコンセプトハウスとして事業者向けに公開。ノウハウの提供や地域への情報発信などに活用する。

 実証住宅の「北海道の家」は築38年の木造住宅をリフォームした物件。窓には三重構造のガラスを用いた高性能断熱樹脂窓「APW430」を使用した。さらに玄関ドアには断熱タイプの「イノベストD70」を採用しており、断熱性能を改修前の約4・5倍に向上。暖房費を改修前から67%削減している。

 さらに耐震性は開口部耐震商品の「フレームII」を使って、窓を減らさず耐力壁量を増やして震度6強でも倒壊しない特性を実現している。販売後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など、住宅性能を向上させる改修に関する実証を行う予定となっている。

© 株式会社鉄鋼新聞社