JFEスチール、「介護離職を防ごう」セミナー

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 仕事と介護を両立するには――。JFEスチールが今年、こんなテーマで社員向けセミナーを開いている。ダイバーシティー(多様性)推進の一環で、これまでに本社や製鉄所で18回開催した。背景にあるのは社会問題化しつつある『介護離職』。組織人事部の早下直毅ダイバーシティ推進室長は「介護離職は本人にとってリスクの高い選択です。会社にとっても有能な人材を失う事態。介護に関する基本知識を知ってもらうとともに、介護に理解のある職場風土を醸成する狙いで始めました」と話す。

 「介護セミナー」を担当するのは、JFEグループの総合サービス会社、JFEライフ(本社・東京都台東区)。13日、JFEスチールの東京本社で開いたセミナーには約50人の社員が参加。「介護のために会社を辞めても、いいことはないです」「一人で抱え込まないでプロにまかせましょう」――。参加者は講師の話にうなずきながらメモをとっていた。

 セミナーでは、介護の基礎知識をはじめ公的サービスの受け方、介護施設の選び方などを具体的に説明。自治体主催のセミナーでは聞けない、お金の話にも踏み込んだ。

 JFEライフは今年4月に介護支援センターを立ち上げ、JFEスチールをはじめとするグループ会社の介護支援事業に乗りだした。担当の廣英二常務は「仕事と介護を両立に向けて、情報発信を続けていきたい」と話す。