台湾ラミゴの名物応援団長はなぜ「ユニホーム&サングラス&ブーツ」なのか…

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ラミゴモンキーズの応援団長・阿誠(EricChiu)さん【写真:篠崎有理枝】

日ハム移籍の王柏融も所属したラミゴ、名物応援団長の阿誠さんに直撃

 今シーズンCPBL(台湾プロ野球リーグ)を制し、2年連続台湾一に輝いたラミゴモンキーズ。ポスティングシステム(入札制度)により日本ハムに入団が決まった王柏融(ワン・ボーロン)外野手が所属していたほか、美女そろいのチア「ラミガールズ」でも知られている。そのラミゴモンキーズには応援団長がいる。ユニホームにサングラス、バイクのブーツにヘッドマイクという特徴的な姿で応援を先導している阿誠(EricChiu)さんだ。阿誠さんはどんな経緯で応援団長になり、現在のスタイルにたどり着いたのだろうか。話を聞いた。

 阿誠さんは台湾南部の都市、高雄の出身。その高雄を本拠地としていたラミゴモンキーズの前進、ラニューベアーズの応援団として2004年から活動を始め、本拠地を現在の桃園に移し、チーム名がラミゴモンキーズになった2011年から正社員として応援団長になった。ユニホームを着用するようになったのは2013年から。元気あふれる感じが出ると、サングラスもそのころからかけ始め、大型バイクのブーツを着用するようになった。

「球団が応援パフォーマンスを担当する人を募集していました。兵役から帰ってきてそのまま応援団長をやっているので、社会人として初めての仕事が応援団長の仕事です。選手たちと一体になった感じを出すため、ユニホームを着用するようになりました。バイクのブーツを履いていますが、バイクには乗りません(笑)。とても重いので、ダンスを踊るのには向いていないですね」

 試合中、スタンドに設置された小さな飛行機で高いところまで上がるパフォーマンスは現地で有名だ。また、ラミガールズとともに難しいダンスも披露する。

「14メートルくらい上がるのですが、実は高所恐怖症なんです。でも、毎試合上がるので慣れました。サングラスで周りがよく見えないので、それがいいのかもしれません。ダンスを習ったことはないのですが、父親がダンサーだったので、その血を引いていてダンスを覚えるのが早いのかもしれないですね」

日ハム移籍の王柏融は「ミートできる領域が広いところがすごい」

 応援団長として「ファンの熱い気持ちを応援で選手に伝え、選手が頑張っている姿をファンの人たちに伝えたい」と話す阿誠さん。日本の野球にも興味があるそうで、中田翔外野手(日本ハム)の豪快なホームランが好きだという。2016、17年シーズンに2年連続4割を記録、昨シーズンは3冠王にも輝いたチームの主砲、王が来シーズンから日本ハムでプレーするが、現地でも応援したいと笑顔を見せた。

「王選手は、ミートできる領域が広いところがすごいと思います。日本の野球もよく見ているので、来シーズンが楽しみです。日本に行って、現地で応援したいと思っています」

 2年連続台湾一に輝いたラミゴモンキーズ。来シーズンは王が抜けるが、今のチームには若手選手が多く、これからが楽しみだと話す。

「長い間チームを見ていますが、今のチームは若い選手が多いです。特に今年が実質1年目だった20歳の廖健富(リャオ・ジェンフー)捕手は、シーズン後半に怪我で離脱するまで打率ランキングトップをキープしていました。これからの成長が楽しみです。また、ベテランと若い選手の距離が近く、コミュニケーションもとれています。来シーズン以降もラミゴの戦いに注目して欲しいです」

 最後に日本の野球ファンに「日本の皆さんにラミゴモンキーズというチームに注目してもらい、たくさんの方に球場に足を運んでいただきたいと思います。空港からも距離が近く、アクセスも便利です。野球交流の機会が増えて、より密接になれればと思っています」とメッセージを送った。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)