【プレミアリーグ】意地と意地がぶつかり合う”ナショナル・ダービー”勃発!名将二人は実は仲良し? 第17節プレビュー ~part3~

先に上位に抜け出すのは?※写真 Laurence Griffiths

前回で節目を迎え、今回で公式戦201回目となったリバプールとマンチェスター・ユナイテッドの”ナショナル・ダービー”。リーグ戦では調子の差が順位に現れている両チームだが、今回のダービーではどのような結末が待っているだろうか。

リバプール

  • 欠場者情報

絶妙なローテーションでケガ人を最小限に抑えていたリバプール。ただ過密日程となる12月に負傷者が続出し、ジョエル・マティプが鎖骨骨折で6週間、ジョー・ゴメスも足を骨折し年内復帰は絶望的となっている。膝靱帯損傷のアレックス・チェンバレンは今シーズン復帰を目指し懸命なリハビリに励んでいる。

  • マッチプレビュー

リーグ戦未だ負けなしのリバプールだが、ユナイテッド相手にここ9試合でわずか1勝しかしていない(3分け5敗)。最長は1988年4月まで続いた12試合連続勝利なしで、今節も勝てなければワースト記録に近づいてしまう。ユルゲン・クロップ監督はジョゼ・モウリーニョ監督に3勝4分け2敗とほぼ互角の成績となっており、決して得意とはいえない相手に。リバプール自慢のロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、そしてサディオ・マネの3トップは、計855分の間ユナイテッド相手にゴールを決めれていない。

前回のアンフィールドでの一戦はスコアレスドローに終わる

マンチェスター・ユナイテッド

  • 欠場者情報

DF陣が負傷者続出の中、代わりに出場した選手もケガをする負のループに陥ったユナイテッド。クリス・スモーリング、ビクトル・リンデロフ、マッテオ・ダルミアンに加え、ミッドウィークのCLに出場したマルコス・ロホやディオゴ・ダロも負傷とアナウンスされた。アレクシス・サンチェスもハムストリングの負傷で年内の欠場が濃厚となっている。

  • マッチプレビュー

リバプールとのダービーにおいて”勝負師”ぶりを発揮するのがモウリーニョ監督だ。アンフィールドでのリーグ戦では50%の勝率となる8試合で4勝を記録。今回も勝利すればリバプール戦において最高の勝率を残した監督となる。クラブとしても、全200回の対戦で80勝55分け65敗と勝ち越しており、2000年以降に絞っても20勝5分け11敗と強さを見せている。もはやチームに欠かせない存在となっているファン・マタは、アンフィールドでの直近3試合で7ゴールに関与(3ゴール4アシスト)。これ以上の成績を挙げたのは対ニューカッスル・ユナイテッドだけだ。

アーセン・ヴェンゲルやアントニオ・コンテ、そしてリバプール時代のラファエル・ベニテスといった名将たちと数々のバトルを繰り広げてきたモウリーニョ監督。ビッグマッチになるほど何かしらのいざこざを残してきたが、クロップ監督とは”舌戦”をする気はないようだ。前回のアンフィールドでの対戦では、ユナイテッドの守備的な戦術に対し「ゴール前にバスを停めていた」を揶揄。新たなバトルが始まるかと思いきや、次の直接対決ではピッチ横で仲良く談笑するなど敵意は見せず。今節2人の動向にも注目だ。

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