「いだてん」映像に中村勘九郎、阿部サダヲが衝撃!「宮藤官九郎さんからの挑戦状のよう」

NHK総合で2019年1月6日にスタートする大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜午後8:00)の第1回試写会が行われ、中村勘九郎、阿部サダヲが出席した。

同作は宮藤官九郎氏の脚本で、“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治の2人を軸に半世紀にわたる日本人のオリンピックの歴史を描くもの。金栗役の勘九郎は「脚本がすごく面白かったのですが、映像になって見てみると衝撃でした。怒濤(どとう)のように登場人物が出てきて、時代も場所も変わる。ものすごい1年が始まるぞという、宮藤官九郎さんが視聴者にたたきつけた挑戦状のような1話になっています」と見どころをアピールした。

第1回「夜明け前」では、1959年の五輪招致前の東京、1909年に次のストックホルム大会に招待された柔道の創始者・嘉納治五郎(役所広司)が選手選びに悪戦苦闘する場面などが交差しながら、日本オリンピック史の1ページ目が描かれる。

過去の記録映像やVFXを駆使して再現したかつての東京の街並みなど演出も斬新なもので、勘九郎は「僕は三谷幸喜さんが脚本を担当した『新選組!』(2004年)にも出演しましたが、特殊な大河にしか出たことがないので、オーソドックスな大河というものが分からない。でもワクワクするし、新しいおもちゃをもらった子どものように楽しんで撮影しています」と報告。田畑役の阿部も「僕が知っている大河では、このようなオープニングはない。僕が隅田川を泳ぐと聞いていて、何のことかと思ったが実際に泳いでいてびっくりしたし、1959年の招致の場面では僕も出ていて、いい表情をしていたなと思った」と驚きと手応えを語った。

さらに2人は、脚本の宮藤氏から何も注文を受けていないことを明かし、阿部は「よく一緒にいますが、何も言われない。『いだてん』の脚本を書いているところも見たことがない。いつ書いているんだろう」と不思議がり、勘九郎も「脚本には(場面説明の)ト書きもあまりないので、僕たちの想像力で、どう動けばいいか想像しながら作っています」と自由に芝居をしていることを訴えていた。

また、試写会に先立ち新たな出演者発表も行われ、1964年の東京五輪招致スピーチを担当したジャーナリスト・平沢和重役を星野源、田畑と二人三脚で招致活動をした秘書・岩田幸彰役を松坂桃李、“オリンピック知事”と呼ばれた東京都知事・東龍太郎役を松重豊が演じることが決まった。

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