厚木中央公園の人工池を撤去 台風被害の修繕断念

 厚木市は、市役所に近接する厚木中央公園(同市寿町)西側にある人工池(約400平方メートル)と、その周囲に設置している直径約2メートルの球体の噴水オブジェ28個をいずれも撤去し、平面の広場(約1600平方メートル)として暫定整備する。

 14日に市議会の都市経済常任委員会で、関連の工事費用約1500万円を盛り込んだ一般会計補正予算案が可決された。21日の本会議で可決されれば、市は2018年度内に撤去作業にあたる。

 市によると、撤去は今夏の台風11号の影響により、ポンプやモーターなどの噴水設備を格納している地下室に浸水被害があったのが原因。修繕に少なくとも6千万円がかかることが判明し、修繕・存続を断念したという。

 オブジェは、1997年に供用開始。頂点から水が吹き出て球体表面を伝うように流れるもので、人工池とともに市民に涼を届けてきた。

 市公園緑地課は「広場として暫定整備し多目的に使えるオープンスペースを広げることで、イベントの拡大や防災面でもさらに有効活用されるようにつなげていきたい」としている。

球体の噴水オブジェなどを年度内に撤去し、平面の広場に暫定整備されることになった厚木中央公園西側=厚木市寿町

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