ふるさと納税偽サイト 佐世保市、東彼杵町も 両市町 注意呼び掛け

 ふるさと納税の偽サイト問題で、県内で新たに佐世保市と東彼東彼杵町でも返礼品の画像が複数のサイトに無断掲載されていることが14日、県と2市町への取材で分かった。いずれも正規の寄付額より安い額で返礼品がもらえると表示しており、両市町は偽サイトへの注意を呼び掛けている。同日までに詐欺被害は確認されていない。県内では既に島原、西彼長与、西彼時津、東彼波佐見の4市町でも同様の偽サイトが見つかっている。
 東彼杵町はミカンや牛肉など約20点の画像、佐世保市はスーツケース2点の画像が、公認のふるさと納税サイトとは関係がない複数のサイトに無断掲載。いずれも自治体名は表示されていないが、両市町が利用するふるさと納税サイトに掲載した画像と同じで、「ふるさと納税専用ページ」などと紹介されているという。
 県税務課によると▽商品の割引価格が表示されている▽クレジットカードでの支払いができず銀行振り込みを求められる-などの特徴がある場合、偽サイトの可能性が高いという。両市町は公式ホームページ(HP)で偽サイトに対する注意を呼び掛けており、「公式HPから直接ふるさと納税サイトにリンクしてほしい」としている。

東彼杵町が利用しているふるさと納税サイト(右)と、画像が無断で掲載された偽サイト(左)

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